1898年5月に録音された音楽

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1898年5月に録音された音楽

1898年5月、米西戦争(Spanish–American War)は太平洋とカリブ海で同時進行し、5月1日のマニラ湾海戦で戦局が大きく動きました。5月12日にはサンフアン砲撃(Bombardment of San Juan)が行われ、19日にはエミリオ・アギナルド(Emilio Aguinaldo, 1869–1964)がフィリピンへ帰還して独立運動が再加速します。欧州では1898年フランス立法選挙(1898 French legislative election)の投票が2回に分けて実施されました。科学では5月30日にウィリアム・ラムゼー(William Ramsay, 1852–1916)とモリス・トラヴァース(Morris Travers, 1872–1961)が希ガス元素クリプトン(Krypton)を報告します。日本では5月6日、名古屋電気鉄道株式会社(Nagoya Electric Railroad Company)が路面電車の運行を開始し、都市交通の近代化が進みました。ロンドンではサヴォイ劇場(Savoy Theatre)でザ・ビューティ・ストーン(The Beauty Stone)が初演され、舞台芸術の話題も生まれました。

この月の確認されている録音:0曲

1898年5月の録音に関する情報のまとめ

1898年5月は、戦時報道が各地で拡大する一方、録音産業では円筒録音とディスク録音の両方が並走していた時期です。とくに欧州ではディスク録音事業の拠点整備が進んだことが年表資料から確認できます。ただし、円筒録音は日付レベルの「録音日」が残りにくく、1898年5月に録音されたと断定できる例は資料上限られます。

グラモフォン社のロンドン拠点整備

ディスク録音側では、グラモフォン・カンパニー(The Gramophone Company)が1898年5月16日にロンドンのホテル・セシル(Hotel Cecil)からメイデン・レーン31番地(31 Maiden Lane)へ移転し、機器組立やレコード供給の体制を整えたことが年表資料に示されています。これらは、1898年前後に欧州でディスク録音事業が制度・拠点の両面で具体化していく流れの一部として位置づけられます。

戦争題材のレパートリーと円筒録音

米西戦争(Spanish–American War)の進展(1898年5月のマニラ湾海戦など)を背景に、同時代の録音資料には戦争や軍事を題材にした楽曲・情景描写が主題として整理されている例があります。カリフォルニア大学サンタバーバラ校図書館(University of California, Santa Barbara Library)のアレクサンドリア・デジタル・ライブラリー(Alexandria Digital Library)では、主題「Spanish-American War, 1898」を付与した音源がまとまって検索できますが、各音源の「録音日」が1898年5月と確定できるかどうかは個別に差があります。