1903年12月に録音された音楽

この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

1903年12月に録音された音楽

1903年12月17日、アメリカ合衆国ノースカロライナ州キルデビルヒルズで、オーヴィル・ライト(Orville Wright, 1871–1948)とウィルバー・ライト(Wilbur Wright, 1867–1912)が動力による有人飛行を実演し、航空技術の転機となりました。12月10日にはスウェーデン王国ストックホルムで1903年のノーベル賞(Nobel Prize)が授与され、放射能研究など当時の科学の到達点が可視化されました。国際政治では、イギリス領インド帝国(British Raj)によるチベット遠征(British expedition to Tibet)が1903年12月–1904年9月に展開し、帝国間競争の緊張が高まりました。社会面では12月30日、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴのイロコイ・シアター火災(Iroquois Theatre fire)で600人超の犠牲が生じ、防火・避難の課題が突き付けられました。文化では、短編映画『大列車強盗(The Great Train Robbery)』が1903年12月に公開され、初期映画史の重要作として位置付けられています。

この月の確認されている録音:0曲

1903年12月の録音に関する情報のまとめ

1903年12月は、円筒式レコードと円盤式レコードが併存する市場の中で、年末商戦に合わせた新譜投入と、円盤式レコードの特許環境の整理が同時進行した月として確認できます。ナショナル・フォノグラフ・カンパニー(National Phonograph Company)の業界向け刊行物エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)には、12月向け新譜群(点数が明示された月次リスト)に関する記述があります。また、円盤式レコードをめぐっては、アメリカン・グラフォフォン・カンパニー(American Graphophone Company)とビクター・トーキング・マシン・カンパニー(Victor Talking Machine Company)の間で1903年12月8日付の特許相互許諾(クロスライセンス)が述べられており、訴訟リスクを抑えた製造継続の前提になったと整理されています。加えて、大学図書館系のディスコグラフィ・オブ・アメリカン・ヒストリカル・レコーディングズ(Discography of American Historical Recordings)では、1903年12月の録音を日付単位で追跡でき、月内の録音日確定に直接利用できます。

エジソン・フォノグラフ・マンスリーと1903年12月の新譜

エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)には、ナショナル・フォノグラフ・カンパニー(National Phonograph Company)が年末向けに「エジソン・ゴールド・モールド・レコード(Edison Gold Moulded Records)」の新譜を25点用意した旨が記載されています。月次で「点数」が明示されているため、1903年12月の供給計画(少なくとも同社の新譜投入の規模)を一次資料ベースで把握できます。

ビクターとコロンビアのクロスライセンス(1903年12月8日)

複数の二次資料で、アメリカン・グラフォフォン・カンパニー(American Graphophone Company)とビクター・トーキング・マシン・カンパニー(Victor Talking Machine Company)が1903年12月8日に特許の相互許諾(クロスライセンス)に合意した、と述べられています。

ディスコグラフィ・オブ・アメリカン・ヒストリカル・レコーディングズの1903年12月録音日別一覧

ディスコグラフィ・オブ・アメリカン・ヒストリカル・レコーディングズ(Discography of American Historical Recordings)は、録音日(Recording date)でのブラウズ機能を提供しており、1903年12月の録音を日単位で確認できます。月ページ作成時に「この日に録音があった/ない」を切り分ける用途に直結します。