1926年4月に録音された音楽

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1926年4月に録音された音楽

1926年4月は、航空、外交、出版、映画、王政の可視化が同時進行した月でした。4月6日にはアメリカ合衆国で契約航空郵便路線の運航が始まり、商業航空の実用段階がさらに前へ進みました。4月号ではヒューゴー・ガーンズバック(Hugo Gernsback, 1884–1967)が創刊した『アメージング・ストーリーズ』(Amazing Stories)が登場し、科学小説専門誌という新しい出版分野が明確な形をとりました。4月上旬にはワーナー・ブラザース映画社(Warner Bros. Pictures, Inc.)とウェスタン・エレクトリック社(Western Electric Company)がヴィタフォン社(Vitaphone Corporation)を設立し、音声付き映画の産業化が加速しました。4月21日にはエリザベス2世(Elizabeth II, 1926–2022)がロンドンで誕生し、4月24日にはドイツ国とソビエト社会主義共和国連邦がベルリン条約(Treaty of Berlin)を締結しました。4月25日にはレザー・シャー・パフラヴィー(Reza Shah Pahlavi, 1878–1944)の戴冠が行われ、イランの新王朝体制が儀礼の面でも確立されました。4月30日にはベッシー・コールマン(Bessie Coleman, 1892–1926)が事故で亡くなり、航空の発展がなお大きな危険と隣り合っていたことも示しました。

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1926年4月の録音に関する情報のまとめ

1926年4月の録音業界では、月末の4月29日だけでもトーマス・A・エジソン社(Thomas A. Edison, Inc.)、ブランズウィック=バルケ=コレンダー社(Brunswick-Balke-Collender Company)、ヴィクター・トーキング・マシン社(Victor Talking Machine Company)、コロムビア・フォノグラフ社(Columbia Phonograph Company, Inc.)、ジェネラル・フォノグラフ社(General Phonograph Corporation)のオーケー・レコード(OKeh Records)が別々の録音を動かしていたことが確認できます。さらに同月23日と28日にも各社の活動があり、スター・ピアノ社(Starr Piano Company)のジェネット・レコード(Gennett Records)でも「April 1926」と記録された新録が確認できます。4月の録音は英語圏の流行歌だけでなく、中欧系、北欧系、スペイン語圏向けのレパートリーにも広がっており、当月の市場がかなり多言語的であったことが分かります。

エジソン

トーマス・A・エジソン社(Thomas A. Edison, Inc.)では、1926年4月29日にパレ・ドール・オーケストラ(Palais D’Or Orchestra)とベンジャミン・アルバート・ロルフ(Benjamin Albert Rolfe, 1879–1956)による “Reaching for the moon” と “What good is ‘good-morning’?” が確認できます。月末時点でも、同社がジャズ/ダンス・オーケストラ系の新規録音を継続していたことは明確です。

ブランズウィック

ブランズウィック=バルケ=コレンダー社(Brunswick-Balke-Collender Company)では、4月23日にディキシー・シンコペーターズ(Dixie Syncopators)とジョー・オリヴァー(Joe “King” Oliver, 1881–1938)による “Jackass blues” が確認できます。さらに4月28日にはカーサ・ロペス・オーケストラ(Casa Lopez Orchestra)とヴィンセント・ロペス(Vincent Lopez, 生没年不明)による “Adorable” が、4月29日にはマイク・マーケルズ・オーケストラ(Mike Markel’s Orchestra)の “Just a little dance” と “Lulu Belle”、エー・アンド・ピー・ジプシーズ(A. & P. Gypsies)の “Farewell, farewell my village” と “The gypsy moon”、トロント・メンデルスゾーン・クワイア(Toronto Mendelssohn Choir)の複数録音が確認できます。4月後半の同社が、ジャズ/ダンス・オーケストラ、ジプシー系バンド、クワイアを並行して録音していたことが分かります。

ヴィクター

ヴィクター・トーキング・マシン社(Victor Talking Machine Company)では、4月28日にユニヴァーシティ・オブ・ペンシルベニア・バンド(University of Pennsylvania Band)とアドルフ・フォーゲル(Adolph Vogel, 生没年不明)による “Pennsylvania Band march” が確認できます。続く4月29日には、オルケスタ・インテルナシオナル(Orquesta Internacional)による “Pedrucho”“Ríete tú”“Una noche en el garrón” と、フェリ・シャールコージ(Fery Sárközi, 生没年不明)による “Ritka busa” などが記録されており、同社が大学バンド、スペイン語圏向けオーケストラ、中欧系器楽を同月内に並行して扱っていたことが確認できます。

コロムビア

コロムビア・フォノグラフ社(Columbia Phonograph Company, Inc.)では、4月29日にフランクリン・バウアー(Franklyn Baur, 生没年不明)、ルイス・ジェームズ(Lewis James, 生没年不明)、ラジオライツ(Radiolites)による “Hello, aloha! How are you?” と “Reaching for the moon” が確認できます。また4月付の録音として、グスタフ・フォナンデル(Gustav Fonandern, 生没年不明)の “Fängen’s säng” とオットー・ピューッコネン(Otto Pyykkönen, 生没年不明)の “Vangin laulu” も確認できるため、同社が英語圏の流行歌だけでなく、北欧系市場向け録音も同月内に進めていたことが分かります。

オーケー

ジェネラル・フォノグラフ社(General Phonograph Corporation)のオーケー・レコード(OKeh Records)では、4月29日にJ・ドンブロフスキ・トリオ(J. Dombrowski Trio)による “Ding-dong (Polka),”“Hej z góry”“Hulanka”“Matt’s Rheinländer”“Na smialego (Polka)” が確認できます。さらにヨゼフ・ドンブロフスキ(Jozef Dombrowski, 生没年不明)とアンソニー・ハリツキ(Anthony Halicki, 生没年不明)による二重奏録音も同日に記録されており、同社が4月末にも中東欧系レパートリーをまとまって録音していたことがはっきりします。

ジェネット

スター・ピアノ社(Starr Piano Company)のジェネット・レコード(Gennett Records)では、ネッド・カー(Ned Kerr, 生没年不明)による “Pretty little baby” と “Hi diddle diddle” がいずれも “April 1926” と記録されています。録音日までは確定できませんが、少なくとも1926年4月中に男声独唱とピアノ伴奏の新録が行われていたことは確認できます。