1937年12月に録音された音楽
1937年12月は、戦争の拡大、国際秩序の動揺、社会制度と大衆文化の変化が重なった月です。1937年12月11日、イタリア王国(Kingdom of Italy)は国際連盟(League of Nations)からの脱退を表明し、集団安全保障体制の後退が明確になりました。1937年12月12日には中華民国(Republic of China)の長江(Yangtze River)上で、アメリカ合衆国海軍砲艦パナイ(United States Navy gunboat USS Panay)が大日本帝国海軍(Imperial Japanese Navy)の航空機に攻撃されました。1937年12月13日、大日本帝国陸軍(Imperial Japanese Army)は南京(Nanjing)を占領しました。1937年12月15日にはスペイン内戦(Spanish Civil War)のテルエルの戦い(Battle of Teruel)が始まり、1937年12月21日にはウォルト・ディズニー・プロダクションズ(Walt Disney Productions)の『白雪姫(Snow White and the Seven Dwarfs)』が初公開されました。1937年12月22日にはリンカーン・トンネル(Lincoln Tunnel)の最初の車道管が開通し、1937年12月29日にはアイルランド憲法(Constitution of Ireland)が発効しました。
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1937年12月の録音に関する情報のまとめ
1937年12月の録音関連資料では、アメリカ合衆国(United States of America)、日本、フランス共和国(French Republic)で、商業レコードの録音・発売・販売告知活動が確認できます。アメリカ合衆国(United States of America)ではスウィング、ダンス音楽、ブルース系録音が継続し、日本では年末新譜の案内資料が残り、フランス共和国(French Republic)ではジャズ専門レーベルの録音活動が確認できます。録音日まで確認できるものは録音活動として扱い、新譜案内など販売資料にとどまるものは発売・市場活動として整理します。
アールシーエー・マニュファクチャリング社
アールシーエー・マニュファクチャリング社(RCA Manufacturing Company, Inc.)では、1937年12月にヴィクター・レコード(Victor Records)向けのニューヨーク録音が継続して行われました。ベニー・グッドマン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Benny Goodman and His Orchestra)およびベニー・グッドマン・カルテット(Benny Goodman Quartet)の録音が確認でき、同社が年末期にもスウィング系の有力録音を継続していたことが分かります。ブルーバード・レコード(Bluebird Records)を含む同社系レーベルも、1930年代後半の大衆音楽市場で重要な役割を担っていました。
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1937-12-02
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1937-12-21
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1937-12-29
デッカ・レコード社
デッカ・レコード社(Decca Records, Inc.)では、1937年12月にカサ・ロマ・オーケストラ(Casa Loma Orchestra)のニューヨーク録音が複数回確認できます。年末期のダンス・ポピュラー系レパートリーを継続的に補充していたことを示す動きであり、同社の商業レコード制作が月内を通じて活発だったことが分かります。デッカ・レコード社(Decca Records, Inc.)は、1930年代後半のアメリカ合衆国(United States of America)のレコード市場で、ダンス音楽、ポピュラー歌唱、ジャズ系録音を広く扱う会社として存在感を示していました。
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1937-12-01
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1937-12-08
- https://mainspringpress.org/mainspring-press-free-online-discographies/
アメリカン・レコード社
アメリカン・レコード社(American Record Corporation)系では、1937年12月にヴォカリオン・レコード(Vocalion Records)へ結び付くブルース系録音が確認できます。ブランズウィック・レコード(Brunswick Records)を含む同社系レーベルは同月の市場資料にも現れており、同社がポピュラー、ブルース、ダンス音楽を含む複数系列の販売・制作活動を継続していたことが分かります。1937年12月の動きは、アメリカン・レコード社(American Record Corporation)が地域性のあるブルース録音と全国市場向けの商業レコードを並行して扱っていた状況を示しています。
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1937-12-23
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1937-12-29
- https://mainspringpress.org/mainspring-press-free-online-discographies/
日本ビクター蓄音器株式会社
日本ビクター蓄音器株式会社では、東京都江戸東京博物館(Edo-Tokyo Museum)の所蔵資料として『ビクター新譜案内 1937年12月新譜(邦・洋楽)(Victor Information on New Releases, New Releases in December 1937 (Japanese and Western Music))』が確認できます。この資料は1937年12月の邦楽・洋楽新譜告知を示す印刷物であり、日本ビクター蓄音器株式会社が当月に日本市場で新譜発売・販売告知活動を行っていたことを示します。新譜案内という資料の性格上、ここでは録音日ではなく発売・販売告知活動として扱います。
ディスク・スウィング
ディスク・スウィング(Disques Swing)では、1937年12月にパリでジャズ録音が確認できます。ステファヌ・グラッペリ(Stéphane Grappelli, 1908–1997)やフィリップ・ブラン(Philippe Brun, 1908–1994)関連の録音があり、フランス共和国(French Republic)のジャズ専門レーベルとして、同月にも小編成ジャズと楽団編成の録音活動を進めていたことが分かります。1937年のディスク・スウィング(Disques Swing)の活動は、ヨーロッパにおけるジャズ録音の専門的な受け皿が形成されていたことを示しています。
- https://mainspringpress.org/mainspring-press-free-online-discographies/
- https://www.78discography.com/
