1941年1月に録音された音楽

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1941年1月に録音された音楽

1941年1月は、第二次世界大戦(World War II, 1939–1945)の戦線拡大と、アメリカ合衆国(United States of America)の対外支援政策が明確化した月です。1月6日、フランクリン・デラノ・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt, 1882–1945)は4つの自由演説(Four Freedoms Speech)を行い、1月10日には武器貸与法(Lend-Lease Act, 1941)につながる合衆国防衛促進法案(An Act to Promote the Defense of the United States)が提出されました。北アフリカ戦線(North African Campaign)では1月22日にトブルク(Tobruk)のイタリア軍が降伏し、東南アジアでは1月17日にコーチャン島海戦(Battle of Ko Chang)が起こりました。ルーマニア王国(Kingdom of Romania)では1月21日–23日にブカレスト・ポグロム(Bucharest pogrom)が発生し、社会的暴力が深刻化しました。科学技術では、アブロ・ランカスター(Avro Lancaster)試作機が1月9日に初飛行し、文化面ではジェームズ・ジョイス(James Joyce, 1882–1941)が1月13日にチューリヒ(Zürich)で死去しました。

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1941年1月の録音に関する情報のまとめ

1941年1月の録音関連資料では、レコード会社の宣伝体制、レコード小売、家庭用ラジオ蓄音機、家庭録音・業務録音機器、録音ディスク、レコード販売用什器まで、録音産業を支える複数の分野で動きが確認できます。また、アメリカ作曲家著作者出版者協会(American Society of Composers, Authors and Publishers)管理曲の放送制限により、ラジオ・トゥデイ(Radio Today)1941年1月号は、レコード販売店が家庭へ音楽を届ける重要な経路になったと位置づけています。同月の資料で確認できる録音関連企業・販売主体を中心に整理します。

コロムビア・レコーディング

コロムビア・レコーディング社(Columbia Recording Corp.)は、1941年1月の業界資料で販売促進部門の人事が確認できます。宣伝部門内で販売促進資料の制作責任者が置かれており、同社がレコード販売を広告・販促面から組織的に強化していたことが分かります。個別録音の網羅ではなく、同月資料上では販売促進体制の整備が確認できる事項です。

アールシーエー・ヴィクター

アールシーエー・マニュファクチャリング社(RCA Manufacturing Co., Inc.)のアールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)は、1941年1月の業界誌で、ラジオ受信機、レコードプレーヤー接続機能、家庭用再生機器の宣伝を継続しています。ラジオ・トゥデイ(Radio Today)1941年1月号では、アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)製品がレコードプレーヤー接続機能を備える商品として示され、ラジオとレコード再生を結びつける家庭用機器の市場展開が確認できます。

フィルコ

フィルコ・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Philco Radio & Television Corp.)は、1941年1月のフィルコ・サービスマン(Philco Serviceman)で、ラジオ蓄音機事業の拡大と販売店側の設置・調整責任を強調しています。同資料では、同社のラジオ蓄音機販売が過去の合計を上回る規模に達したとされ、販売後の調整、顧客説明、サービス体制が重要課題として扱われています。録音そのものではなく、家庭内でレコードを再生する装置市場の拡大を示す当月資料です。

ファーンズワース

ファーンズワース・テレビジョン・アンド・ラジオ社(Farnsworth Television & Radio Corporation)は、1941年1月の業界誌でケープハート=ファーンズワース(Capehart-Farnsworth)系のレコードチェンジャーを販売上の中心機能として宣伝しています。同資料では、10インチ盤14枚または12インチ盤10枚を扱うレコードチェンジャーが示され、レコード再生機構がラジオ蓄音機販売の訴求点になっていたことが確認できます。

エマーソン・ラジオ・アンド・フォノグラフ

エマーソン・ラジオ・アンド・フォノグラフ社(Emerson Radio and Phonograph Corporation)は、1941年1月の業界誌で、販売店向け表彰企画と年頭販売見通しが報じられています。同社は1940年に販売台数・売上高の双方で過去最高を記録し、ラジオ出荷が100万台を超えたとされます。1941年に向けて、卓上型、ポータブル型、コンビネーション型の需要増加が見込まれており、家庭用再生機器市場の拡大を示す資料上の動きです。

コンチネンタル・ラジオ・アンド・テレビジョン

コンチネンタル・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Continental Radio & Television Corp.)のアドミラル(Admiral)は、1941年1月の業界誌で、レコード収納アルバムを含むラジオ蓄音機関連商品を宣伝しています。ラジオ・トゥデイ(Radio Today)1941年1月号では、アドミラル(Admiral)のスライド・ア・ウェイ(Slide-A-Way)蓄音機コンビネーションが、10インチ盤および12インチ盤を再生する自動レコードチェンジャー付き製品として紹介されています。

ソノラ・ラジオ・アンド・テレビジョン

ソノラ・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Sonora Radio & Television Corp.)は、1941年1月の業界誌で、1941年向けの家庭用娯楽機器ラインを紹介する販売資料を告知しています。同社資料では、家庭内でのラジオ・レコード再生を含む総合的なホーム・エンターテインメント商品群が販売店向けに示されており、録音物の消費環境を支えるメーカー活動として位置づけられます。

プレスト・レコーディング

プレスト・レコーディング社(Presto Recording Corp.)は、1941年1月の業界誌で、携帯用転写盤再生、高品質レコードプレーヤー、効果音再生装置向けの11-A型2速度12インチ・ターンテーブルを告知しています。同製品は16インチ転写盤の再生、78回転と33⅓回転の切替、低振動を訴求しており、放送・業務用録音再生機器の市場に直接関係する動きです。また、録音ブランク盤と針の販売促進策も同月資料で確認できます。

ウィルコックス=ゲイ

ウィルコックス=ゲイ社(Wilcox-Gay Corp.)は、1941年1月の業界誌で、レコーディオ・プロ(Recordio-Pro)を学校・業務用途向けの2速度録音装置として宣伝しています。同装置は78回転および33⅓回転で録音でき、マイクまたはラジオ番組から録音できるほか、2台のターンテーブルを使った連続録音、複製、回転数の異なる素材間の転写にも対応する構成として示されています。同社は家庭録音用ブランク盤の販促も進めており、家庭用・業務用の双方で録音需要を開拓していました。

ハワード・ラジオ

ハワード・ラジオ社(Howard Radio Company)は、1941年1月の業界誌で、ハワード・レコーディング・ディスクス(Howard Recording Discs)の販売店向けカウンター・ディスプレイを宣伝しています。同ディスプレイには10インチ、8インチ、6½インチの録音ディスク、蓄音機針、録音針、販売用資料が含まれており、家庭用および業務用レコーダーで使える録音ディスクとして販売促進されていました。録音媒体そのものを小売現場で売る体制が確認できる同月資料です。

ゼネラル・インダストリーズ

ゼネラル・インダストリーズ社(General Industries Co.)は、1941年1月の業界誌で、電気蓄音機モーター、自動レコードチェンジャー、家庭録音ユニットに関する新しいルーズリーフ式カタログを告知しています。ラジオ・トゥデイ(Radio Today)1941年1月号では、GI-R70家庭録音ユニットも宣伝されており、切削ヘッド、アーム、ピックアップ、ターンテーブル、フィード機構を組み込んだ家庭録音向けユニットとして示されています。再生だけでなく、家庭での録音を前提にした部品供給が確認できます。

ゼネラル・インスツルメント

ゼネラル・インスツルメント社(General Instrument Corp.)は、1941年1月の業界誌で、10インチ盤と12インチ盤を扱える自動レコードチェンジャー機構を紹介しています。同資料では、標準的な10インチ盤または12インチ盤を連続再生でき、サイズの異なる盤も手動変更により再生可能とされています。レコード会社ではありませんが、家庭用ラジオ蓄音機の利便性を高める機構メーカーとして、同月の録音関連産業に含められます。

ユニバーサル・マイクロフォン

ユニバーサル・マイクロフォン社(Universal Microphone Co.)は、1941年1月のラジオ・トゥデイ(Radio Today)で、録音機ラインの大半を中止し、同年はプロフェッショナル・モデルに生産を限定すると報じられています。同社は録音シャシーの製造は継続するとされており、家庭用・汎用録音機市場から業務用・組込向けへ重点を移す動きとして確認できます。

エスペイ

エスペイ・マニュファクチャリング社(Espey Mfg. Co., Inc.)は、1941年1月のラジオ・トゥデイ(Radio Today)で、小型低価格の電気蓄音機と自動レコードチェンジャー付き電気蓄音機を宣伝しています。モデルAWO-3は10インチ盤および12インチ盤を再生する小型電気蓄音機として、モデルRC-21は10インチ盤または12インチ盤14枚を扱う自動レコードチェンジャー付き機器として紹介されています。レコード再生を専用機器として家庭に広げる動きが確認できます。

フリード=アイスマン

フリード・ラジオ社(Freed Radio Corp.)のフリード=アイスマン(Freed-Eisemann)は、1941年1月のラジオ・トゥデイ(Radio Today)で、FM・AMラジオと自動レコードチェンジャーを組み合わせたモデルFM-42を紹介しています。同製品は10インチ盤と12インチ盤の混在再生、クリスタル・ピックアップ、自動停止機構を備えるものとして示され、FM受信とレコード再生を結びつける高級コンビネーション機器の例として確認できます。

エー・ビター・コンストラクション

エー・ビター・コンストラクション社(A. Bitter Construction Corp.)は、1941年1月のラジオ・トゥデイ(Radio Today)で、改良型の1941年版レコード・バー(Record Bar)を発表しています。同装置はレコード販売部門を構成する什器として、高忠実度スピーカー、軽量ピックアップ、サファイア針先、定速モーター、ディスク・アルバム・アクセサリー展示、複数試聴機能を備えるものと説明されています。録音物の小売販売を専門化する店舗設備の同月資料として重要です。

ザ・レコード・ショップ

オレゴン州ポートランド(Portland, Oregon)のザ・レコード・ショップ(The Record Shop)は、1941年1月の業界誌で、新譜販売と中古盤レンタルを組み合わせる専門店として紹介されています。同店は販売用の新譜在庫に加え、レンタル専用の中古ディスク4,000枚以上を持ち、クラシック作品を中心とする貸出カード管理、月額制・日額制の料金体系、試聴を前提とする販売運用を行っていました。レコード会社ではありませんが、1941年1月の資料上で確認できる主要なレコード流通・消費形態です。