1945年7月に録音された音楽
1945年7月は、第二次世界大戦の終結局面と戦後秩序の形成が並行して進んだ月でした。7月1日、ボルネオ島バリクパパンではオーボエ・ツー作戦(Operation Oboe Two)の上陸が始まり、太平洋戦域の戦闘はなお続いていました。7月5日、オーストラリア首相ジョン・カーティン(John Curtin, 1885–1945)が在任中に死去しました。7月16日、アメリカ合衆国ではトリニティ実験(Trinity Test)が実施され、世界初の核爆発実験が行われました。7月17日にはポツダム会談(Potsdam Conference)が始まり、7月26日には日本に降伏を求めるポツダム宣言(Potsdam Declaration)が発出されました。さらに7月31日、アメリカ合衆国でブレトン・ウッズ協定法(Bretton Woods Agreements Act)が承認され、戦後国際金融体制の制度化が進みました。政治、軍事、科学技術、国際経済の各領域で、戦争終結と戦後体制への移行が具体化した月でした。
この月の確認されている録音:0曲
1945年7月の録音に関する情報のまとめ
1945年7月の録音関連業界では、レコード製造設備の稼働、音楽出版関連法人をめぐる動き、新興独立系レコード会社の登場が確認できます。『ザ・ビルボード(The Billboard)』1945年7月号では、ソノラ・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Sonora Radio & Television Corp.)のプレス工場稼働、コロムビア・レコーディング・コーポレーション社(Columbia Recording Corporation, Inc.)に関係する出版会社の法人書類提出、パン=アメリカン・レコード社(Pan-American Record Co.)とベル=トーン・レコーディング社(Bel-Tone Recording Corp.)の新規登場が報じられています。
ソノラ・ラジオ・アンド・テレビジョン
1945年7月14日付『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、ソノラ・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Sonora Radio & Television Corp.)について、コネチカット州メリデンのレコード・プレス工場が稼働したと報じました。1945年7月の同社は、レコード供給体制の拡張を実際に進めていたことが確認できます。
コロムビア・レコーディング・コーポレーション
1945年7月21日付『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、コロムビア・レコーディング・コーポレーション社(Columbia Recording Corporation, Inc.)に関連して、コロムビア・ミュージック・パブリッシング・コーポレーション(Columbia Music Publishing Corporation)およびオーケー・ミュージック・パブリッシング・コーポレーション(Okeh Music Publishing Corporation)の法人書類提出を報じました。記事は、これをコロムビア・レコーディング・コーポレーション社(Columbia Recording Corporation, Inc.)が音楽出版分野へ進む可能性を示す動きとして扱っていますが、当月資料上で確認できる事実は、両法人名による書類提出が報じられたことです。
パン=アメリカン・レコード
1945年7月28日付『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、パン=アメリカン・レコード社(Pan-American Record Co.)を新たな独立系レコード会社として報じました。同社の業界登場が、1945年7月の同時代資料で確認できます。
ベル=トーン・レコーディング
1945年7月28日付『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、ベル=トーン・レコーディング社(Bel-Tone Recording Corp.)をパン=アメリカン・レコード社(Pan-American Record Co.)と並ぶ新たな独立系レコード会社として報じました。1945年7月時点で、同社が業界紙上に新規参入組として現れていたことが確認できます。
