1945年3月に録音された音楽
1945年3月は、第二次世界大戦(World War II)の帰趨が急速に定まりつつあった月でした。3月7日、アメリカ合衆国陸軍第9機甲師団(United States Army 9th Armored Division)は、ドイツ西部レマーゲンでルーデンドルフ鉄道橋(Ludendorff Railroad Bridge)を確保し、ライン川東岸への進出を可能にしました。3月10日未明には東京大空襲が発生し、東京の下町地域に甚大な被害が生じました。3月15日には第17回アカデミー賞(17th Academy Awards)が開催され、戦時下でも映画文化の制度的発信は続きました。3月22日にはアラブ連盟憲章(Charter of the League of Arab States)がカイロで成立し、中東地域の国際協力枠組みが形づくられました。3月26日、硫黄島の戦い(Battle of Iwo Jima)はアメリカ側で島の「確保」が宣言され、3月27日にはアルゼンチン共和国(Argentine Republic)がドイツ国(German Reich)および大日本帝国(Empire of Japan)に対する戦争状態を宣言しました。
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1945年3月の録音に関する情報のまとめ
1945年3月の録音関連資料では、戦時下にありながら、米国のレコード産業が新規録音、製造設備の拡張、地域別の録音体制整備を進めていたことが確認できます。『ザ・ビルボード(The Billboard)』の1945年3月号では、コロムビア・レコーディング社(Columbia Recording Corporation)、マジェスティック・レコード社(Majestic Records, Inc.)、ソノラ・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Sonora Radio & Television Corporation)とソノラ・レコード社(Sonora Record Company)、ミュージクラフト・レコード社(Musicraft Records, Inc.)に関する具体的な動きが報じられています。
コロムビア
1945年3月3日号の『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、ウディ・ハーマン(Woody Herman, 1913–1987)がコロムビア・レコーディング社(Columbia Recording Corporation)のために行った最初の録音セッションを報じました。記事では、このセッションはニューヨークで直前週に実施されたとされ、『ローラ(Laura)』を含む録音が行われたと記されています。録音実施日は1945年2月下旬とみられますが、1945年3月初頭の業界誌上で、同社が新たな録音展開を進めていたことが具体的に確認できます。
マジェスティック
1945年3月24日号の『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、マジェスティック・レコード社(Majestic Records, Inc.)について、ルイ・プリマ(Louis Prima, 1910–1978)とその楽団が「最近」6面を録音したと伝えています。記事は同社の新盤群を有力商品として扱っており、1945年3月時点で、マジェスティック・レコード社が新興独立系レーベルとして実際の録音制作を進めていたことが確認できます。同社は1945年に本格展開を開始した新しいレコード企業であり、3月の時点ですでに録音成果を業界向けに打ち出していました。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/40s/1945/BB-1945-03-24.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Music-Miscellaneous/Record-Retailing-Yearbook-1945.pdf
ソノラ
1945年3月17日号の『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、ソノラのレコード部門が、コネチカット州メリデン(Meriden, Connecticut)にある新たなレコード製造工場を取得したと報じました。1945年の業界資料では、ソノラ・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Sonora Radio & Television Corporation)とソノラ・レコード社(Sonora Record Company)が確認され、同月時点でソノラ名義のレコード事業が製造能力の拡張を進めていたことが分かります。これは、録音内容そのものではなく、レコード生産体制の拡充を示す企業活動として重要です。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/40s/1945/BB-1945-03-17.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Music-Miscellaneous/Record-Retailing-Yearbook-1945.pdf
ミュージクラフト
1945年3月31日号の『ザ・ビルボード(The Billboard)』は、ミュージクラフト・レコード社(Musicraft Records, Inc.)が西海岸の録音業務を強化し、現地での録音制作とタレント選定を担う体制を整えたと報じました。記事は、同社が西海岸録音の担当者を置き、地域をまたぐ制作活動を進めていたことを示しています。1945年3月時点で、ミュージクラフト・レコード社は録音拠点の運用を広げ、制作体制の拡充に取り組んでいました。
