1946年3月に録音された音楽

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1946年3月に録音された音楽

1946年3月は、戦後秩序の再編が政治・経済・文化の各分野で具体化した月でした。3月1日、イングランド銀行法1946年(Bank of England Act 1946)に基づき、イングランド銀行(Bank of England)の公有化が実施されました。3月2日には、ソビエト連邦(Union of Soviet Socialist Republics)がイラン(Iran)からの撤兵期限後も駐留を続け、イラン危機(Iran crisis of 1946)が深刻化しました。3月5日、ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill, 1874–1965)がウェストミンスター・カレッジ(Westminster College)で欧州情勢に関する演説を行いました。3月6日には、フランス共和国臨時政府(Gouvernement provisoire de la République française)とベトナム民主共和国(Democratic Republic of Vietnam)が1946年3月6日のフランス・ベトナム予備協定(Convention préliminaire du 6 mars 1946)を締結しました。3月7日、第18回アカデミー賞授賞式(18th Academy Awards)が開催されました。3月19日には国民保健サービス法案(National Health Service Bill)が提出され、3月22日にはイギリス国王陛下とトランスヨルダン首長殿下との同盟条約(Treaty of Alliance between His Majesty in respect of the United Kingdom and His Highness the Amir of Trans-Jordan)がロンドンで調印されました。3月24日には、インド閣僚使節団(Cabinet Mission to India)がインドへ派遣されました。

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1946年3月の録音に関する情報のまとめ

1946年3月の同時代資料では、戦後の録音市場再編が、主要レーベルの新規契約、アルバム企画、海外展開、製造体制の拡充として具体的に確認できます。アールシーエー・ヴィクター部門(RCA Victor Division of Radio Corporation of America)は人気歌手・団体との契約と大型作品のアルバム展開を進め、デッカ・レコード社(Decca Records, Inc.)は新工場稼働と既存人気企画の再録音を打ち出しました。キャピトル・レコード社(Capitol Records, Inc.)は欧州市場への展開を進め、マーキュリー・レコード(Mercury Records)とシグネチャー・レコード(Signature Records)も新規契約を進めています。コロムビア・レコーディング・コーポレーション(Columbia Recording Corporation)は、著名演奏家・歌手の録音活動を継続していました。

アールシーエー・ヴィクター

アールシーエー・ヴィクター部門(RCA Victor Division of Radio Corporation of America)の広報誌『イン・ザ・グルーヴ(In the Groove)』1946年3月号では、ベティ・ハットン(Betty Hutton, 1921–2007)との専属録音契約締結が伝えられています。同号は、ヘレン・キャロル・アンド・ザ・サティスファイアーズ(Helen Carroll and the Satisfiers)との契約、ザ・グレン・ミラー・バンド(The Glenn Miller Band)の専属録音契約、さらにデューク・エリントン・アンド・ヒズ・オーケストラ(Duke Ellington and His Orchestra)による『ブラック、ブラウン・アンド・ベージュ(Black, Brown and Beige)』のショウピース・アルバム(Showpiece Album)展開を紹介しました。

キャピトル・レコード

『ザ・ビルボード(The Billboard)』1946年3月9日号は、キャピトル・レコード社(Capitol Records, Inc.)がロンドンのスター・サウンド・レコーディング・スタジオ(Star Sound Recording Studios)との取引を進め、同社原盤をイギリス側で扱う計画を報じました。資料上では、同社が戦後の欧州市場への展開を具体的に進めていたことが確認できます。

デッカ・レコード

『ヴァラエティ(Variety)』1946年3月6日号は、デッカ・レコード社(Decca Records, Inc.)の新工場が稼働段階に入り、およそ100台のプレス機を備えると報じました。さらに『ザ・ビルボード(The Billboard)』1946年3月9日号は、カルメン・キャバレロ(Carmen Cavallaro, 1913–1989)のアルバム『ダンシング・イン・ザ・ダーク(Dancing in the Dark)』について、再録音の動きを伝えました。

マーキュリー・レコード

『ザ・ビルボード(The Billboard)』1946年3月2日号は、マーキュリー・レコード(Mercury Records)がバディ・クラーク(Buddy Clark, 1912–1949)と契約し、初回録音セッションを3月10日に予定していると報じました。当月資料からは、同社が歌手部門の拡充を進めていたことが確認できます。

シグネチャー・レコード

『ヴァラエティ(Variety)』1946年3月号は、シグネチャー・レコード(Signature Records)がヘイゼル・スコット(Hazel Scott, 1920–1981)と契約したと伝えました。戦後のポピュラー録音市場において、同社も著名演奏家・歌手の確保を進めていたことが確認できます。

コロムビア・レコーディング・コーポレーション

『ラジオ・アンド・テレビジョン・リテイリング(Radio & Television Retailing)』1946年3月号は、コロムビア・レコーディング・コーポレーション(Columbia Recording Corporation)が、ハリー・ジェイムズ(Harry James, 1916–1983)、ウディ・ハーマン(Woody Herman, 1913–1987)、ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907–1998)、ザ・チャリオティアーズ(The Charioteers)などの録音を継続していると紹介しました。当月資料からは、同社が有力アーティストの録音展開を引き続き重視していたことが確認できます。