1947年7月に録音された音楽
1947年7月は、戦後秩序の再編が政治・経済・社会の各面で具体化した月でした。7月1日、アトランティックシティで国際電気通信会議(International Telecommunication Conference)が始まり、通信制度の国際的再編が進みました。7月12日には、パリで欧州経済協力会議(Conference of European Economic Cooperation)が開かれ、欧州復興援助の受け入れをめぐる協議が本格化しました。7月18日、インド独立法(Indian Independence Act 1947)が国王裁可を受け、イギリス領インドの分離独立に向けた法的枠組みが確定しました。7月21日、オランダ軍はインドネシア共和国(Republic of Indonesia)に対する軍事行動を開始し、独立をめぐる武力対立が拡大しました。7月22日、インド憲法制定議会(Constituent Assembly of India)はインド国旗を採択しました。7月26日、アメリカ合衆国国家安全保障法(National Security Act of 1947)が成立し、国家安全保障会議(National Security Council)と中央情報局(Central Intelligence Agency)の設置を含む安全保障体制の再編が進みました。社会面では、7月5日にラリー・ドビー(Larry Doby, 1923–2003)がメジャーリーグベースボール(Major League Baseball)のアメリカンリーグ(American League)で黒人初出場を果たし、7月18日にはエクソダス1947号(Exodus 1947)がイギリス海軍(Royal Navy)に阻止され、戦後難民問題が国際的な注目を集めました。
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1947年7月の録音に関する情報のまとめ
1947年7月の録音業界では、アメリカ音楽家連盟(American Federation of Musicians)のジェームズ・シーザー・ペトリロ(James Caesar Petrillo, 1892–1984)が、1947年12月31日に録音業界との契約が終了すれば、組合員によるレコードとトランスクリプションの制作を停止させる方針を示したと『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』が報じました。その一方で、同月の業界資料には、既存音源の再発売、販売網の拡張、専属契約、新規参入、宣伝部門の再編、破産処理、原盤資産の扱いまで、レコード会社をめぐる多面的な動きが並行して記録されています。
デッカ・レコード
デッカ・レコード・インコーポレイテッド(Decca Records, Inc.)は、『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』1947年7月7日号で、過去の人気録音を再編したコレクターズ・シリーズ(Collector’s Series)の再発売準備が報じられました。同号では、同社子会社のワールド・ブロードキャスティング社(World Broadcasting Co.)で新たな総支配人人事が発表されたことも伝えられています。さらに7月14日号では、過去録音を集めた企画盤について、収録盤を単売でも供給する予定が記されており、音源再活用と販売形態の工夫が同時に進められていたことが確認できます。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/47/CB-1947-07-07.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/47/CB-1947-07-14.pdf
アポロ・レコード
アポロ・レコード・インコーポレイテッド(Apollo Records, Inc.)は、1947年7月7日号で、既存の8支店網を補う第2の独立販売会社を任命したと報じられました。7月14日号では、東部地域の販促責任者を置き、ディスクジョッキー、芸能事務所、ジュークボックス運営者との連携を強める体制が示されています。流通拡張と販売促進の両面で、同社の市場対応が進められていました。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/47/CB-1947-07-07.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/47/CB-1947-07-14.pdf
ヴァイタコースティック・レコード
ヴァイタコースティック・レコード社(Vitacoustic Record, Inc.)は、1947年7月14日号で、複数の新契約を発表し、最初の録音発売を8月1日に予定していると報じられました。7月時点で、同社が新規アーティストの確保と新譜投入準備を同時に進めていたことが確認できます。
マジェスティック・ラジオ・アンド・テレビジョン
マジェスティック・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Majestic Radio and Television Corporation)は、1947年7月14日号で、広告・販売促進・広報を統括する新責任者の任命が報じられました。対象業務にはラジオ、レコード、テレビジョンの販促が含まれ、録音商品を含む宣伝体制の再編が進められていました。
リッスン・レコード
リッスン・レコード(Lissen Records)は、1947年7月14日号で、独立系レコード市場への新規参入が報じられました。同記事は、最初の新盤発売と既発アルバムの存在に触れたうえで、同社がなお組織整備の途上にあり、流通経路の交渉を進めていると伝えています。
アールシーエー・ヴィクター
アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)については、1947年7月14日号が、ルイ・プリマ(Louis Prima, 1910–1978)との2年契約が7月7日に結ばれたと報じました。大手レーベルによる有力演奏家の獲得が、当月に具体化していたことが確認できます。
エクスクルーシヴ・レコード
エクスクルーシヴ・レコード(Exclusive Records)は、1947年7月7日号で、女性歌手との1年契約を締結したと報じられました。少なくとも同月時点で、同社が新規の専属契約を進めていたことが確認できます。
コスモ・レコード
コスモ・レコード・インコーポレイテッド(Cosmo Records, Inc.)は、1947年7月7日号で、破産状態に入ったと報じられました。同記事は、負債を100万ドル、資産を15万ドル相当と見積もり、録音在庫の公売が取りやめられたと伝えています。財務悪化と在庫処分の停止が同時に記録されています。
パン・アメリカン・レコード
パン・アメリカン・レコード社(Pan American Record Company)は、1947年7月14日号で、破産状態にある同社の債権者会合がロサンゼルスで開かれ、保有する120件のマスターを売却対象とするか、資産に計上するかが検討されたと報じられました。録音原盤の処遇が整理手続きの論点となっていたことが確認できます。
サイクロン・レコード
サイクロン・レコード・インコーポレイテッド(Cyclone Records, Inc.)は、1947年7月14日号で、メイ・ウエスト(Mae West, 1893–1980)による特別盤2面を7月下旬に発売予定と発表したと報じられました。著名な舞台・映画人を前面に出した企画盤が準備されていたことが確認できます。
コンチネンタル・レコード
コンチネンタル・レコード(Continental Records)は、1947年7月14日号で、新たなポピュラー歌手との長期契約を発表したと報じられました。あわせて4面の発売予定が示されており、契約と新譜準備が同時に進められていたことが確認できます。
キャピトル・レコード
キャピトル・レコード(Capitol Records)は、1947年7月14日号で、アメリカーナ・シリーズ(Americana Series)の新盤にニューヨークのハーレム地区で注文が集中し、販売拠点の在庫が短時間で売り切れたと報じられました。追加プレスはスクラントン工場の休暇日程の影響を受ける見込みとされ、需要に供給が追いつかない状況が確認できます。
