1948年8月に録音された音楽

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1948年8月に録音された音楽

1948年8月は、戦後秩序の再編と国際制度の整備が同時に進んだ月でした。1948年8月13日、国際連合インド・パキスタン委員会(United Nations Commission for India and Pakistan)は、ジャンムー・カシミール州(State of Jammu and Kashmir)をめぐる停戦・休戦提案を採択しました。1948年8月15日には、大韓民国政府(Government of the Republic of Korea)が発足しました。インドでは、原子力委員会(Atomic Energy Commission)が1948年8月に設置され、国家主導の原子力研究体制が整えられました。1948年8月14日には、ロンドンで開催された第14回オリンピック競技大会(Games of the XIV Olympiad)が閉幕しました。1948年8月23日、世界教会協議会(World Council of Churches)がアムステルダムで正式に発足しました。さらに1948年8月26日、国際連合経済社会理事会(United Nations Economic and Social Council)は、『国際人権宣言』案(draft International Declaration of Human Rights)を国際連合総会(United Nations General Assembly)へ送付する決議を採択しました。

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1948年8月の録音に関する情報のまとめ

1948年8月の録音関連業界では、主要レコード会社が売上拡大、流通網の再編、新譜販促、価格政策の見直しを進めていました。キャピトル・レコード社(Capitol Records, Inc.)は上半期の好業績を背景に販売網を強化し、アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)とエムジーエム・レコード(MGM Records)はジュークボックス市場を意識した新譜訴求を展開していました。独立系では、スペシャルティ・レコード(Specialty Records)が価格引き下げに動き、ナチュラル・レコード(Natural Records)、メトロトーン・レコード(Metrotone Record)、レインボウ・レコード(Rainbow Records)はヒット作や販売実績を前面に押し出しました。また、インターナショナル・レコード社(International Records, Inc.)は新たにワールド・レコード(World Records)を打ち出し、サヴォイ・レコード(Savoy Records)とリージェント・レコード(Regent Records)はカナダ向けの製造・販売体制を整えています。

キャピトル・レコード

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、キャピトル・レコード社(Capitol Records, Inc.)の1948年上半期売上が8,013,659.20ドルに達し、1947年同期比で18%増加したと報じました。純利益も725,489.45ドルに達しており、同社は戦後市場で強い販売成績を維持していました。同号では、同社が1948年8月第1週からインディアナ州サウスベンドの新たな流通拠点を稼働させ、さらに1948年9月1日にテキサス州ヒューストンで自社支店を開設する予定であったことも伝えられています。

アールシーエー・ヴィクター

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』には、アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)が、ジュークボックス事業者向けに主力新譜の再注文を促す全面広告を掲載していたことが確認できます。広告では、ジャック・ラスロップ(Jack Lathrop, 1913–1987)の「You Call Everybody Darlin’」、トニー・マーティン(Tony Martin, 1913–2012)の「It’s Magic」、ペリー・コモ(Perry Como, 1912–2001)の「Rambling Rose」などが掲げられ、当月の販売重点曲として扱われていました。あわせて、流行歌、カントリー、ラテン音楽、アルバム商品を並行して訴求しており、同社が広い市場区分を意識した販促を展開していたことが読み取れます。

エムジーエム・レコード

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、エムジーエム・レコード(MGM Records)が、アート・ランド(Art Lund, 1915–1990)の新録音「Hair Of Gold」/「You Call Everybody Darlin’」を大きく取り上げていたことを伝えています。誌面では、アート・ランド(Art Lund, 1915–1990)が同社の主力歌手として扱われ、過去のヒット実績を踏まえつつ、新譜がジュークボックス市場向けの有力商品として訴求されていました。同号のチャート整理でも「Hair Of Gold」は複数社録音の競争曲として掲載され、エムジーエム・レコード(MGM Records)はその一角を担っていました。

スペシャルティ・レコード

1948年8月7日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、スペシャルティ・レコード(Specialty Records)が、モダン・レコード(Modern Records)およびエクスクルーシヴ・レコード(Exclusive Records)と歩調を合わせ、今後の新譜価格を79セントへ引き下げる方針を採ったと報じました。同記事は、価格改定後の最初の新譜としてロイ・ミルトン(Roy Milton, 1907–1983)の録音が予定されていたことにも触れています。1948年8月時点で、独立系レコード会社が価格政策によって販売競争力を高めようとしていたことが確認できます。

ワールド・レコード

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、インターナショナル・レコード社(International Records, Inc.)が、ワールド・レコード(World Records)をトレードネームとして、レイス、ウェスタン、ヒルビリー分野へ進出すると報じました。記事では、ドン・キュー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Don Q. And His Orchestra)、レッド・ギリアム・アンド・ヒズ・テキサス・パルズ(Red Gilliam And His Texas Pals)、バック・ブキャナン・アンド・ヒズ・リズム・ローグズ(Buck Buchanan And His Rhythm Rogues)などの録音主体が挙げられています。全国流通はヴォランティア・ミュージック・セールズ(Volunteer Music Sales)が担うとされており、新レーベルの市場展開が具体化していました。

ナチュラル・レコード

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、ナチュラル・レコード(Natural Records)が発売したオリオールズ(The Orioles)の「Barbra Lee」/「It’s Too Soon To Know」が、発売初週で3万枚を超えたと報じました。同記事では、「It’s Too Soon To Know」をめぐって複数の音楽出版社が獲得交渉を進めているとも記されています。ナチュラル・レコード(Natural Records)は、1948年8月時点でリズム・アンド・ブルース市場における注目レーベルとして存在感を高めていました。

メトロトーン・レコード

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、メトロトーン・レコード(Metrotone Record)の「Hair Of Gold」が大きな成功を収めているとし、同曲を歌ったジャック・エマーソン(Jack Emerson, 生没年不明)が巡業公演に進む予定であると報じました。さらに、同記事は、ジャック・エマーソン(Jack Emerson, 生没年不明)の次作「Cornbelt Symphony」が、同誌の「Sleeper Of The Week」に選ばれたと伝えています。メトロトーン・レコード(Metrotone Record)は、当月の販売実績を足がかりに主力歌手の展開を進めていました。

レインボウ・レコード

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、レインボウ・レコード(Rainbow Records)の新譜「Drivin’ Nails In My Coffin」が、同社の従来の予約販売記録を更新したと報じました。記事では、同作を録音したアル・ポール・アンド・ヒズ・ランブリング・レンジ・ライダーズ(Al Paul and His Rambling Range Riders)が注目され、同社がジュークボックス事業者と販売店への訴求を強めていることが記されています。レインボウ・レコード(Rainbow Records)は、1948年8月において販売実績を直接的な宣伝材料として活用していました。

サヴォイ・レコードとリージェント・レコード

1948年8月28日付『ザ・キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』は、サヴォイ・レコード(Savoy Records)とリージェント・レコード(Regent Records)が、カナダのリーガル・レコード社(Regal Records, Ltd.)と契約し、同社を通じてマスターのプレス、流通、販売を行うことになったと報じました。記事では、サヴォイ・レコード(Savoy Records)とリージェント・レコード(Regent Records)の音源が、カナダ市場ではリーガル(Regal)の商標で販売されると説明されています。さらに、現地側では予約需要の増加に対応するためプレス設備を増強したとされており、北米市場の越境流通が具体化していました。