1948年12月に録音された音楽

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1948年12月に録音された音楽

1948年12月は、戦後秩序の制度化と地域紛争の先鋭化が同時に進んだ月でした。12月1日、コスタリカ共和国(Republic of Costa Rica)では、ホセ・フィゲーレス・フェレール(José Figueres Ferrer, 1906–1990)がベジャビスタ兵営(Cuartel Bellavista)で軍廃止を象徴する行為を行いました。12月9日、国際連合総会(United Nations General Assembly)は集団殺害罪の防止及び処罰に関する条約(Convention on the Prevention and Punishment of the Crime of Genocide)を採択し、翌10日には世界人権宣言(Universal Declaration of Human Rights)を採択しました。12月11日には国際連合総会決議第194号『パレスチナ—国際連合調停官の進捗報告』(United Nations General Assembly Resolution 194 (III), Palestine—Progress Report of the United Nations Mediator)、12日には国際連合総会決議第195号『朝鮮独立問題』(United Nations General Assembly Resolution 195 (III), The Problem of the Independence of Korea)が採択されました。12月19日、オランダ王国(Kingdom of the Netherlands)はインドネシア共和国(Republic of Indonesia)に対するクロウ作戦(Operation Kraai)を開始しました。文化面では、12月30日にミュージカル『キス・ミー・ケイト』(Kiss Me, Kate)がニューヨークで開幕しました。

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1948年12月の録音に関する情報のまとめ

1948年12月の録音産業は、アメリカ音楽家連盟(American Federation of Musicians)による商業録音停止が12月14日に終結したことを受け、各社が制作再開、録音拠点整備、販売部門の再編を進めた月でした。コロムビア・レコード社(Columbia Records, Inc.)は新スタジオ整備が報じられ、マーキュリー・レコード社(Mercury Records, Inc.)は歌手契約とプレス工場再編を進め、ミュージクラフト・レコード社(Musicraft Records, Inc.)は経営問題が表面化しました。媒体面では、ラジオ・コーポレーション・オブ・アメリカ社(Radio Corporation of America)のアールシーエー・ヴィクター部門(RCA Victor Division)をめぐる新型45回転盤の観測が業界紙に現れ、1949年以降のフォーマット競争を予告する動きも見え始めました。

アールシーエー・ヴィクター

ラジオ・コーポレーション・オブ・アメリカ社(Radio Corporation of America)のアールシーエー・ヴィクター部門(RCA Victor Division)は、1948年12月の時点で既存レコード市場への販促を継続しつつ、新媒体をめぐる注目の中心にもなっていました。12月4日付『ザ・ビルボード』(The Billboard)では、同部門が新しい45回転盤と対応プレーヤーを市場投入するとの観測が扱われ、翌年の新規格発表を先取りする業界情報として示されました。12月18日付『ザ・キャッシュ・ボックス』(The Cash Box)では、新譜・再発売盤の広告とともに、マルチプレイ針を含む販売促進が確認できます。

コロムビア・レコード

コロムビア・レコード社(Columbia Records, Inc.)は、12月18日付『ザ・ビルボード』(The Billboard)で、新しい録音スタジオを建設したと報じられました。記事は、この施設が従来のリーダークランツ・ホール(Liederkranz Hall)の録音機能を置き換えるものだと説明し、録音停止期間中に準備が進められたとしています。1948年12月の同社は、録音再開後の制作基盤を物理的に整備していたことが確認できます。

マーキュリー・レコード

マーキュリー・レコード社(Mercury Records, Inc.)は、12月18日付『ザ・キャッシュ・ボックス』(The Cash Box)で、ゴールデン・ゲート・カルテット(Golden Gate Quartet)、キティ・カレン(Kitty Kallen, 1921–2016)、マデリン・ラッセル(Madelyn Russell, 生没年不明)との契約締結を発表し、ダイナ・ワシントン(Dinah Washington, 1924–1963)との録音契約更新も明らかにしました。同号ではさらに、シカゴのプレス工場を閉鎖して設備をセントルイス工場へ移管したこと、ニューアーク工場の再稼働計画を進めていたことが報じられています。

ミュージクラフト・レコード

ミュージクラフト・レコード社(Musicraft Records, Inc.)は、12月18日付『ザ・キャッシュ・ボックス』(The Cash Box)で、同社および子会社がチャンドラー法第11章(Chapter XI of the Chandler Act)に基づく破産申請を行ったと報じられました。記事は、販売会社とプレス関連子会社も申請対象に含まれたと説明しており、録音再開の局面にあって、同社では事業継続そのものに関わる経営問題が表面化していたことが確認できます。

シグネチャー・レコード

シグネチャー・レコード社(Signature Records, Inc.)は、12月18日付『ザ・キャッシュ・ボックス』(The Cash Box)で、マーヴィン・アドラー(Marvin Adler, 生没年不明)を販売部長に任命したと発表しました。録音再開期にあわせた販売責任者の交代であり、同社が販売部門の再編を進めていたことが確認できます。