1948年2月に録音された音楽
1948年2月、東南アジアでは2月1日にマラヤ連邦(Federation of Malaya)が発足し、2月4日にはセイロン(Ceylon)が独立国家となり、イギリス連邦内の自治領として新たな段階に入りました。アメリカ合衆国では、ハリー・S・トルーマン(Harry S. Truman, 1884–1972)が2月2日に公民権に関する議会特別教書(Special Message to the Congress on Civil Rights)を提出しました。科学技術分野では、2月4日に高速研究機ダグラス D-558-II スカイロケット(Douglas D-558-II Skyrocket)が初飛行しました。国際スポーツでは、第5回オリンピック冬季競技大会(V Olympic Winter Games)が1948年1月30日–2月8日にスイスのサンモリッツで開催されました。欧州では、2月23日にドイツに関するロンドン会議(London Conference on Germany)が始まり、2月25日にはチェコスロヴァキアで非共産党系閣僚の辞任受理と新内閣承認が行われ、共産党優位の政権構成が成立しました。
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1948年2月の録音に関する情報のまとめ
1948年2月のアメリカ録音市場では、アメリカ音楽家連盟(American Federation of Musicians)の録音禁止が続くなか、既録音音源の販売強化、新レーベル参入、販売網の拡張、海外流通構想、再建手続き、蓄音機流通の再編が同時進行で確認できます。『ザ・キャッシュ・ボックス』(The Cash Box)には、レコード各社の主力盤広告だけでなく、営業人事、事務所開設、ディストリビューター拡充、再組織化、巡回宣伝企画までが具体的に記録されています。
アールシーエー・ヴィクター
アールシーエー・ヴィクター・レコード社(RCA-Victor Records, Inc.)は、『ザ・キャッシュ・ボックス』(The Cash Box)1948年2月14日号で、当月の注力盤、新譜、再発盤を一体で訴求する大型広告を展開しました。ジュークボックス市場における即応的な販売促進を強く意識した紙面構成で、録音禁止下でも既存音源を軸に販売活動を継続していたことが確認できます。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-02-14.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-02-28.pdf
コロムビア・レコード
コロムビア・レコード社(Columbia Records, Inc.)は、アーサー・ゴッドフリー(Arthur Godfrey, 1903–1983)の「トゥー・ファット・ポルカ(Too Fat Polka)」が100万枚を突破したと、1948年2月14日号で報じられました。さらに2月21日号では「コロムビアズ・ベスト・ベッツ(Columbia’s Best Bets)」広告を掲載し、ヒット盤の集中訴求を続けています。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-02-14.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-02-21.pdf
デッカ・レコード
デッカ・レコード社(Decca Records, Inc.)は、1948年2月14日号で、ローレンス・ウェルク(Lawrence Welk, 1903–1992)がデッカ・レコード・ディストリビューター(Decca Record Distributors)関係者とともに紹介されました。展示会期における所属演奏家と流通側の連携が紙面化されており、同社が販売現場との接点を強めていたことが確認できます。
キャピトル・レコード
キャピトル・レコード社(Capitol Records, Inc.)は、1948年2月14日号で、ジャン・ガーバー(Jan Garber, 1894–1977)の契約とマーサ・ティルトン(Martha Tilton, 1915–2006)の復帰を発表したと報じられました。さらに2月28日号では、スタン・ケントン(Stan Kenton, 1911–1979)の「モノトニー(Monotony)」について、発売時期が当初の2月から5月中旬へ移されたと伝えられています。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-02-14.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-02-28.pdf
シアーズ=ローバック
シアーズ=ローバック社(Sears-Roebuck Co., Inc.)は、1948年2月21日号でレコード事業への参入を明らかにしました。同社はヴィック・ダモーン(Vic Damone, 1928–2018)の録音12点を同年春に発売予定とし、ヴィニライト盤仕様、卸価格75セントに税を加えた額、5月3日開始の「ヴィック・ダモーン・ウィーク(Vic Damone Week)」を示しています。
サヴォイ・レコード
サヴォイ・レコード社(Savoy Records Inc.)については、1948年2月21日号で販売体制に関する報道が掲載されました。ただし、1948年3月6日号で、マジェスティック・ブランズ社(Majestic Brands, Inc.)が扱うのはサヴォイ・レコード社の外国盤のみであり、全商品ではないと訂正されています。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-02-21.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Cash-Box/40s/48/CB-1948-03-06.pdf
アンサ・レコード
アンサ・レコード社(Ansa Record Co., Inc.)は、1948年2月14日号で録音事業への参入を告知しました。初回発売盤として「ルンバ・ジュビリー(Rhumba Jubilee)」と「キューバン・マーブル・ゲーム(Cuban Marble Game)」を示し、ニューヨーク州の販売代表としてミッドタウン・ディストリビューション社(Mid-Town Dist. Co.)を任命したと報じられています。
アポロ・レコード
アポロ・レコード社(Apollo Records, Inc.)は、1948年2月14日号で全国販売・宣伝責任者の新設を伴う販売体制の強化が報じられました。同記事では、流通体制と販売方針を見直す計画が示されており、同社が営業網の再整備を急いでいたことが確認できます。
ミュージクラフト・レコード
ミュージクラフト・レコード社(Musicraft Records, Inc.)は、1948年2月14日号で、カナダのミュージカナ(Musicana)による同社レーベルのプレス・流通構想が報じられました。併せて、地域販売部門と宣伝部門の人員強化も記録されており、国外展開と国内販売網の補強を同時に進めていたことが確認できます。
マジェスティック・レコード
マジェスティック・レコード社(Majestic Records, Inc.)は、1948年2月21日号で、親会社マジェスティック・ラジオ・アンド・テレビジョン社(Majestic Radio and Television, Inc.)傘下で、チャンドラー法(Chandler Act)に基づく再建手続きへ入ったと報じられました。同記事では、従来のレコード方針を維持する意向も示されています。
キング・レコード・ディストリビューティング
キング・レコード・ディストリビューティング社(King Record Distributing Company)は、1948年2月28日号で、同年中に8支店を追加し、直営拠点を14か所へ増やす計画を承認したと報じられました。デトロイトとアトランタでは新拠点用の場所をすでに確保し、4–6週間以内の稼働開始が見込まれていたとされています。
モダン・レコード・ディストリビューティング
モダン・レコード・ディストリビューティング社(Modern Records Dist. Co., Inc.)は、1948年2月14日号でニューヨーク事務所の開設を発表しました。同社はモダン・レコード(Modern Records)の東部販売を独占的に担当するとされ、レコード流通の地域拠点整備が進んでいたことが確認できます。
エクスクルーシヴ・レコード
エクスクルーシヴ・レコード(Exclusive Records)は、1948年2月14日号でニューヨーク事務所の開設が紹介されました。記事では、同社関係者と所属演奏家が新拠点に集まった様子が伝えられており、東部市場での営業活動を強める段階にあったことが確認できます。
マーキュリー・レコード
マーキュリー・レコード(Mercury Records)は、1948年2月21日号で、所属演奏家による巡回宣伝企画「マーキュリー・キャラヴァン(Mercury Caravan)」が紹介されました。東部・中西部諸州を対象に、1948年4月1日から12日間の巡回が予定されており、レコード販売を興行と結び付ける販促企画が具体化していました。
エアロン・マニュファクチャリング
エアロン・マニュファクチャリング社(Aireon Manufacturing Corporation)は、1948年2月28日号で、1948年2月14日–15日にミルウォーキーで自動蓄音機と関連機器の展示会が行われたと報じられました。会場では「コロネット400(Coronet 400)」が注目機種とされ、生産拡大の動きも記録されています。
ルドルフ・ウーリッツァー
ルドルフ・ウーリッツァー社(The Rudolph Wurlitzer Company)は、1948年2月14日号で、ヤング・ディストリビューティング社(Young Distributing Company)をニューヨーク都市圏における同社蓄音機・付属品の正規販売代理店に任命したと報じられました。販売網を地域ごとに整える動きが、当月の業界資料上で確認できます。
