1950年12月に録音された音楽

この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

1950年12月に録音された音楽

1950年12月、国際連合総会(United Nations General Assembly)は12月2日に国際連合総会決議第390 A(V)(United Nations General Assembly Resolution 390 A (V))を採択し、エリトリアをエチオピアと連邦化する方針を定めました。朝鮮戦争(Korean War)では興南撤収(Hungnam Evacuation)が進み、12月24日に完了しました。アメリカ合衆国ではハリー・S・トルーマン(Harry S. Truman, 1884–1972)が12月16日に国家非常事態の存在を宣言する大統領布告第2914号(Proclamation 2914—Proclaiming the Existence of a National Emergency)を発しました。12月14日には国際連合総会(United Nations General Assembly)が国際連合難民高等弁務官事務所規程(Statute of the Office of the United Nations High Commissioner for Refugees)を採択しました。科学行政では国家科学審議会(National Science Board)が12月12日に初会合を開きました。文化面では、12月10日の1950年ノーベル賞授与式(The Nobel Prize Award Ceremony 1950)でラルフ・ジョンソン・バンチ(Ralph Johnson Bunche, 1904–1971)がノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)、バートランド・ラッセル(Bertrand Russell, 1872–1970)がノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)、セシル・フランク・パウエル(Cecil Frank Powell, 1903–1969)がノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)を受けました。

この月の確認されている録音:0曲

1950年12月の録音に関する情報のまとめ

1950年12月の録音業界では、盤種規格の競争、価格改定、著名契約、録音企画、人事再編が同時に進みました。コロムビア・レコード社(Columbia Records, Inc.)は45回転盤アルバムの拡充を進め、デッカ・レコード社(Decca Records, Inc.)は舞台作品の迅速な録音商品化と価格改定で存在感を示しました。アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)では著名歌手の大型契約とレコード部門の再編が進み、キャピトル・レコード社(Capitol Records, Inc.)とマーキュリー・レコード・コーポレーション(Mercury Record Corporation)も新企画と部門強化を具体化しました。

アールシーエー・ヴィクター

アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)は、1950年12月2日号の『ザ・ビルボード(The Billboard)』で、エツィオ・ピンツァ(Ezio Pinza, 1892–1957)と年間55,000ドルを保証する5年契約を結んだと報じられました。さらに、アールシーエー・ヴィクター・レコード部門(RCA Victor Record Department)は同月、販売・商品化機能の中枢をニューヨークへ移し、ジョージ・リチャード・マレク(George Richard Marek, 1902–1987)を新設のアーティスツ・アンド・レパートリー部長(Director of Artists and Repertoire)に任命しました。『キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』12月23日号は、この再編を録音制作と販売活動の連携強化として伝えています。同号では、ジャック・M・ウィリアムズ(Jack M. Williams, 生没年不明)がアールシーエー・ヴィクター家庭用機器部門(RCA Victor Home Instrument Department)の広告・販売促進マネージャーに就任したことも報じられました。

コロムビア・レコード

コロムビア・レコード社(Columbia Records, Inc.)は、1950年12月6日付の『バラエティ(Variety)』で、売れ筋アルバム30タイトルの45回転盤化を進めていると報じられました。同記事は、同社がポピュラー盤を78回転盤・33 1/3回転盤・45回転盤の3方式で同時展開し、現行の主力アルバム3タイトルをすでに45回転盤で発売していたとも伝えています。これは、同社が長時間盤市場を維持しながら、45回転盤の商品化を年末時点で拡大していたことを示します。

デッカ・レコード

デッカ・レコード社(Decca Records, Inc.)は、1950年12月3日にブロードウェイ・ミュージカル『ガイズ・アンド・ドールズ(Guys and Dolls)』のオリジナル・キャスト・アルバムを14時間のセッションで録音しました。『キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』12月23日号は、同社が同アルバムをクリスマス商戦に間に合わせるため発売を急いでいたと伝えています。さらに12月の『バラエティ(Variety)』は、同社がポピュラー盤の78回転盤・45回転盤を75セントから85セントへ、10インチ長時間盤を2ドル85セントから3ドルへ改定する方針を示したと報じ、同社の新価格表が業界全体の基準になり得ると記しました。

キャピトル・レコード

キャピトル・レコード社(Capitol Records, Inc.)は、1950年12月30日号の『ザ・ビルボード(The Billboard)』で、アーサー・マレー(Arthur Murray, 1895–1991)とのダンス・レコード企画を進めていると報じられました。同記事は、ダンス指導事業とレコード販売を結びつける企画としてこの連携を扱っており、同社が家庭向け娯楽盤の企画展開を進めていたことが確認できます。

マーキュリー・レコード

マーキュリー・レコード・コーポレーション(Mercury Record Corporation)は、1950年12月にオースティン・マッコイ(Austin McCoy, 生没年不明)をジャズ・アンド・ブルース部門(Jazz ’N Blues division)の責任者に任命しました。『キャッシュ・ボックス(The Cash Box)』12月23日号は、同社がこの分野への注力を強める方針を示したと伝えています。これは、同社がポピュラー市場に加えてジャズおよびブルース領域の編成強化を明確に進めていたことを示す動きでした。