1951年11月に録音された音楽
1951年11月は、冷戦下の国際秩序、戦後処理、社会参加の拡大、通信技術の進展が重なった月でした。5日、国際連合総会(United Nations General Assembly)は、国際連合総会決議第501号(V)『総会における中国代表権問題』(Question of the Representation of China in the General Assembly)を採択しました。同日、レオン・ジュオー(Léon Jouhaux, 1879–1954)がノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞しました。10日、米国では大陸横断の直接ダイヤル通話が実現し、長距離通信の自動化が新段階に入りました。11日、アルゼンチンでは女性が初めて国政選挙で投票し、フアン・ドミンゴ・ペロン(Juan Domingo Perón, 1895–1974)が大統領に再選されました。19日、日本は日本国との平和条約(Treaty of Peace with Japan)と日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(Security Treaty between the United States of America and Japan)を批准しました。24日–28日には、北大西洋理事会(North Atlantic Council)第8回会合がローマで開かれました。
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1951年11月の録音に関する情報のまとめ
1951年11月の録音関連業界では、録音スタジオ内の制作だけでなく、レーベル各社の販売戦略、宣伝盤流通、権利処理、供給体制、財務状況まで含めて、戦後レコード市場の変化が具体的に表れていました。マーキュリー・レコード(Mercury Records)はリズム・アンド・ブルース分野の新規アーティスト獲得を進め、アトランティック・レコード(Atlantic Records)は楽曲名をめぐる音楽出版者との紛争を裁判外で処理しました。キャピトル・レコード(Capitol Records)はブロードウェイ・ミュージカル『トップ・バナナ』(Top Banana)のオリジナル・キャスト・アルバム制作を進め、舞台上演と録音商品の連動が確認できます。アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)ではディスクジョッキー向け宣伝盤の品質問題が業界紙で取り上げられ、放送を通じた新譜宣伝の重要性がうかがえます。ロンドン・レコード(London Records)はヒット盤の供給対応と追加シングル化を進め、デッカ・レコード(Decca Records)は第3四半期の大幅減益が報じられました。これらの動きから、1951年11月の録音産業は、新しい音楽市場への対応、既存ヒットの供給管理、舞台・放送・出版との連携を同時に進める段階にあったことが確認できます。
マーキュリー・レコード
マーキュリー・レコード(Mercury Records)は、1951年11月24日号のザ・ビルボード(The Billboard)で、リズム・アンド・ブルース分野の拡充策として、新たに2組のアーティストを加えたと報じられました。同紙は、最初の録音を12月初旬にカリフォルニア州で行う予定だと伝えており、同社が1951年末に向けて同部門の強化を進めていたことが確認できます。
アトランティック・レコード
アトランティック・レコード(Atlantic Records)は、1951年11月24日号のザ・ビルボード(The Billboard)で、クロフォード・ミュージック(Crawford Music)との間に生じていた楽曲名をめぐる紛争について、裁判外で和解したと報じられました。対象となったのは、同社盤『Any Time, Any Place, Any Where』と、クロフォード・ミュージックが扱う『Anytime, Anyday, Anywhere』をめぐる問題であり、録音会社と音楽出版者の権利調整が当月の業界課題として具体化していたことが確認できます。
キャピトル・レコード
キャピトル・レコード(Capitol Records)は、1951年11月17日号のザ・ビルボード(The Billboard)で、ブロードウェイ・ミュージカル『トップ・バナナ』(Top Banana)のオリジナル・キャスト・アルバムを録音する予定だと報じられました。記事では、録音日は11月18日とされており、舞台作品の上演開始直後にキャスト盤制作を進める同社の動きが確認できます。
アールシーエー・ヴィクター
アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)は、1951年11月10日号のザ・ビルボード(The Billboard)で、ディスクジョッキー向けに発送した新譜の一部にセンターずれ盤が含まれていた件が取り上げられました。同紙は、この不良発送が結果的に話題を呼んだことを伝えており、放送関係者向け宣伝盤の流通実務が業界紙で注目された事例として確認できます。
ロンドン・レコード
ロンドン・レコード(London Records)は、1951年11月3日号のザ・ビルボード(The Billboard)で、人気盤『Charmaine』のまとまった入荷分が港湾で滞留したため、追加プレスを進めていると報じられました。続く11月10日号では、ロングプレイ・アルバム由来の器楽曲を追加でシングル盤化していることが伝えられました。さらに11月24日号では、デルタ・リズム・ボーイズ(The Delta Rhythm Boys)による新シリーズ盤の投入も確認でき、同社が当月、供給対応と新規商品展開を同時に進めていたことがわかります。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1951/Billboard%201951-11-03.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1951/Billboard%201951-11-10.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1951/Billboard%201951-11-24a.pdf
デッカ・レコード
デッカ・レコード(Decca Records)は、1951年11月10日号のザ・ビルボード(The Billboard)で、第3四半期決算を公表し、純利益が前年同期比で78%減少したと報じられました。録音関連企業の収益面における大幅な変動が、当月の同時代業界資料上で具体的に確認できます。
