1951年9月に録音された音楽

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1951年9月に録音された音楽

1951年9月は、戦後秩序の再編と大衆社会の拡大が同時に進んだ月でした。9月1日、オーストラリア、ニュージーランド及びアメリカ合衆国間の安全保障条約(Security Treaty between Australia, New Zealand and the United States of America)がサンフランシスコで調印され、太平洋地域の安全保障体制が制度化されました。9月4日には、ハリー・S・トルーマン(Harry S. Truman, 1884–1972)が日本国との平和条約会議(Japanese Peace Treaty Conference)の開会演説を行い、その模様はアメリカ合衆国で初の大陸横断生中継テレビ放送となりました。9月8日、日本国との平和条約(Treaty of Peace with Japan)と日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(Security Treaty between Japan and the United States of America)が調印され、日本の主権回復に向けた国際的枠組みが定まりました。9月10日–14日には、国際復興開発銀行(International Bank for Reconstruction and Development)と国際通貨基金(International Monetary Fund)の年次会合がワシントンD.C.で開かれ、戦後復興と国際金融が主要課題として扱われました。9月25日、ニュージーランドではマオリ女性福祉連盟(Māori Women’s Welfare League)の創立会議が始まり、先住民女性による全国組織化が進みました。9月30日には、英国祭(Festival of Britain)の南岸博覧会(South Bank Exhibition)が閉幕し、戦後イギリスの再建と文化発信を象徴する国家的催事が一区切りを迎えました。

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1951年9月の録音に関する情報のまとめ

1951年9月の録音関連資料では、秋季販売を見据えた新譜広告、長時間録音盤の拡充、放送と結びついた販促、販売組織の再編が同時に進んでいたことが確認できます。ポピュラー分野ではデッカ・レコード(Decca Records)やロンドン・レコード(London Records)が新譜や新契約を打ち出し、クラシック分野ではアールシーエー・ビクター・レコード(RCA Victor Records)、セトラ=ソリア(Cetra-Soria)、デスト(Desto)が長時間録音盤や全曲録音の訴求を強めていました。また、ジェブ・レコード(Jeb Records)は外食産業と連携した販促を展開し、キャピトル・レコード・ディストリビューティング・コーポレーション(Capitol Records Distributing Corporation)は東部営業体制の強化を進めていました。

アールシーエー・ビクター

『ザ・ビルボード』(The Billboard)1951年9月15日号は、アールシーエー・ビクター・レコード(RCA Victor Records)が、歌劇『椿姫』(La Traviata)のレッド・シール盤を対象に、ボストンのFM放送局と協力した1日規模の試聴放送を企画したと報じました。クラシック長時間録音盤に対して、放送媒体を活用した集中的な販促を行う事例として確認できます。

デッカ

『ザ・ビルボード』(The Billboard)1951年9月15日号の広告では、デッカ・レコード(Decca Records)が、ピーター・リンド・ヘイズ(Peter Lind Hayes, 1915–1998)の「In a Brewery in Drury Lane」「Krausmeyer’s Band」と、フロリアン・ザバック(Florian Zabach, 1918–2006)の秋季新譜「The Waltzing Cat」「The Whistler and His Dog」を掲出していました。デッカ・レコード(Decca Records)は、当月の広告上でユーモア歌曲と軽音楽器楽盤を並行して訴求していました。

セトラ=ソリア

『ザ・ビルボード』(The Billboard)1951年9月15日号は、セトラ=ソリア(Cetra-Soria)が全曲版オペラ録音のカタログを拡大し、総数を33作品にすると報じました。同記事では、歌劇『イル・トロヴァトーレ』(Il Trovatore)、歌劇『道化師』(Pagliacci)、歌劇『アイーダ』(Aida)、歌劇『フェドーラ』(Fedora)、歌劇『ルイザ・ミラー』(Luisa Miller)、歌劇『一日だけの王様』(Un giorno di regno)、歌劇『ヴェスタの巫女』(La Vestale)が秋季発売対象として示されています。さらに、翌月にはサルスエラ作品『ルイサ・フェルナンダ』(Luisa Fernanda)の抜粋盤を発売する予定も報じられました。

ジェブ・レコード

『ザ・ビルボード』(The Billboard)1951年9月15日号は、ジェブ・レコード(Jeb Records)が全米レストラン協会(National Restaurant Association)と連携し、初回発売盤「Pass the Meat, Pass the Potatoes」の販促を展開していたと報じました。10月のレストラン・ホスピタリティ月間(Restaurant Hospitality Month)に合わせ、飲食店向けの販促キット、ジュークボックス向け掲示物、ディスクジョッキーや有線音楽サービスへの訴求が計画されていました。独立系レーベルが業界団体と結びついた販売促進を行った当月の事例です。

キャピトル・レコード・ディストリビューティング・コーポレーション

『ザ・ビルボード』(The Billboard)1951年9月15日号は、キャピトル・レコード・ディストリビューティング・コーポレーション(Capitol Records Distributing Corporation)が、秋季以降の営業体制強化に向けて東部拠点の再編を進めていたと報じました。記事では、ニューヨークへの機能集約、東部担当幹部の配置、オフィス拡張交渉が取り上げられており、同社が販売網と販促機能を東部市場で強化していたことが確認できます。

デスト

『ザ・ビルボード』(The Billboard)1951年9月15日号は、デスト(Desto)が英語オペラ『乞食オペラ』(The Beggar’s Opera)の全曲録音盤の出荷を開始したと報じました。同作は12インチ長時間録音盤3枚組として案内され、小規模クラシック・レーベルによる大型作品のセット販売事例として確認できます。記事では、同社が長時間録音盤市場でオペラ作品の拡充を進めていたことが示されています。

ロンドン・レコード

『ザ・ビルボード』(The Billboard)1951年9月29日号は、ロンドン・レコード(London Records)がロニー・ギルバート(Ronnie Gilbert, 1926–2015)とシングル盤契約を結び、最初の録音をすでに終えていたと報じました。ロニー・ギルバート(Ronnie Gilbert, 1926–2015)はウィーヴァーズ(The Weavers)の一員として知られ、ロンドン・レコード(London Records)は当月、同歌手の単独名義による録音展開を進めていました。