1955年12月に録音された音楽
1955年12月は、戦後体制の拡大と社会運動の転換が同時に進んだ月です。アメリカ合衆国(United States of America)では、12月1日にローザ・パークス(Rosa Parks, 1913–2005)が逮捕され、12月5日にモンゴメリー・バス・ボイコット(Montgomery Bus Boycott)が始まり、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King Jr., 1929–1968)が公民権運動の指導者として注目されました。同じ12月5日には、アメリカ労働総同盟(American Federation of Labor)と産業別組合会議(Congress of Industrial Organizations)が統合し、アメリカ労働総同盟・産業別組合会議(American Federation of Labor and Congress of Industrial Organizations)が成立しました。12月9日には欧州評議会(Council of Europe)が欧州旗(European Flag)を採択し、欧州統合の象徴が整えられました。12月14日には国際連合総会(United Nations General Assembly)が決議995(X)を採択し、国際連合(United Nations)に16か国の加盟を認めました。12月15日にはタッパン・ジー橋(Tappan Zee Bridge)が開通し、ニューヨーク都市圏の交通網拡張を示しました。12月19日にはスーダン議会(Sudanese Parliament)が独立宣言を採択し、1956年1月1日の独立へ進みました。
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1955年12月の録音に関する情報のまとめ
1955年12月の録音産業では、ロックンロール、リズム・アンド・ブルース、ポップ・シングル市場の拡大が重なりました。サン・レコード(Sun Records)では、カール・パーキンス(Carl Perkins, 1932–1998)の「ブルー・スエード・シューズ(Blue Suede Shoes)」が録音されました。デッカ・レコード・インコーポレイテッド(Decca Records, Inc.)では、ビル・ヘイリー・アンド・ヒズ・コメッツ(Bill Haley and His Comets)が「シー・ユー・レイター、アリゲイター(See You Later, Alligator)」を録音しました。チェス・レコード(Chess Records)では、チャック・ベリー(Chuck Berry, 1926–2017)の新しい録音セッションが行われました。アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)はエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935–1977)のサン・レコード(Sun Records)原盤を再発売し、ドット・レコード(Dot Records)は独立系レーベルから全国規模のメーカーへ拡張する動きを示しました。
アールシーエー・ヴィクター
アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)は、1955年11月にサン・レコード(Sun Records)からエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935–1977)の録音契約と原盤を取得しました。1955年12月には、サン・レコード(Sun Records)原盤の「アイ・フォガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォゲット(I Forgot to Remember to Forget)」/「ミステリー・トレイン(Mystery Train)」が、RCA Victor 20-6357およびRCA Victor 47-6357として市場に出されました。『ビルボード(Billboard)』1955年12月10日号では、アールシーエー・ヴィクター(RCA Victor)がポップ・シングル盤に出版社クレジットを表示する方針を示し、録音物の権利表示と放送使用をめぐる実務の変化が表れました。
- https://www.graceland.com/1954-1957
- https://www.elvis-atouchofgold.com/first-rca-elvis-record/
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1955/Billboard%201955-12-10.pdf
サン・レコード
サン・レコード(Sun Records)では、1955年12月19日にカール・パーキンス(Carl Perkins, 1932–1998)が「ブルー・スエード・シューズ(Blue Suede Shoes)」を録音しました。サン・レコード(Sun Records)の履歴では、カール・パーキンス(Carl Perkins, 1932–1998)が1955年12月17日に同曲を書き上げ、12月19日に録音した経緯が示されています。同曲は1956年のロックンロール市場で大きな成功を収め、サン・レコード(Sun Records)の全国的な存在感を高める録音となりました。
- https://sunrecords.com/history-date/carl-perkins-4/
- https://sunrecords.com/history-date/page/4/
- https://www.loc.gov/static/programs/national-recording-preservation-board/documents/BlueSuedeShoes.pdf
デッカ・レコード・インコーポレイテッド
デッカ・レコード・インコーポレイテッド(Decca Records, Inc.)では、ビル・ヘイリー・アンド・ヒズ・コメッツ(Bill Haley and His Comets)が1955年12月12日に「シー・ユー・レイター、アリゲイター(See You Later, Alligator)」を録音しました。同じシングルの裏面曲には「ザ・ペーパー・ボーイ(The Paper Boy (On Main Street, U.S.A.))」が置かれました。『ビルボード(Billboard)』1955年12月10日号では、デッカ・レコード・インコーポレイテッド(Decca Records, Inc.)が普通株の四半期配当を25セントへ引き上げたことが報じられ、シングルおよびポップ・アルバム分野の好調が同社の企業活動にも反映されました。
- https://secondhandsongs.com/performance/26340/all
- https://www.discogs.com/master/235131-Bill-Haley-And-His-Comets-See-You-Later-Alligator-The-Paper-Boy-On-Main-Street-USA
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1955/Billboard%201955-12-10.pdf
チェス・レコード
チェス・レコード(Chess Records)では、1955年12月20日にチャック・ベリー(Chuck Berry, 1926–2017)の録音セッションが行われました。このセッションでは、「ノー・マネー・ダウン(No Money Down)」「ザ・ダウン・バウンド・トレイン(The Down Bound Train)」「ローリー・ポーリー(Roly Poly)」「ベリー・ピッキン(Berry Pickin’)」が録音されました。「ノー・マネー・ダウン(No Money Down)」と「ザ・ダウン・バウンド・トレイン(The Down Bound Train)」はCHESS 1615として結びつけられ、チャック・ベリー(Chuck Berry, 1926–2017)の初期チェス・レコード(Chess Records)録音群を形成しました。
- https://www.crlf.de/ChuckBerry/cbdb/song/52-THEDOWNBOUNDTRAIN.html
- https://www.udiscovermusic.com/stories/chuck-berry-no-money-down-song/
- https://campber.people.clemson.edu/chess2.html
ドット・レコード
ドット・レコード(Dot Records)は、1955年12月に独立系レコード会社から全国規模のメーカーへ拡張する動きを示しました。『ビルボード(Billboard)』1955年12月10日号では、ドット・レコード(Dot Records)がニューヨーク事務所の開設、アルバム計画、全国的な宣伝・販促活動、録音プログラムの強化を進めていることが報じられました。同記事では、同社が当時のポップ・シングル市場で15パーセント超の比率を占めると推定され、1950年代半ばの独立系レーベル成長を示す例となりました。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1955/Billboard%201955-12-10.pdf
- https://www.7tt77.co.uk/DOT.html
- https://www.bsnpubs.com/dot/dotstory.html
コロムビア・レコード
コロムビア・レコード(Columbia Records)は、1956年1月公開予定の映画『ベニー・グッドマン・ストーリー(The Benny Goodman Story)』に合わせ、1955年12月時点でベニー・グッドマン(Benny Goodman, 1909–1986)関連商品の販売促進を準備していました。『ビルボード(Billboard)』1955年12月10日号では、同社が1956年1月から2月にかけて、ベニー・グッドマン(Benny Goodman, 1909–1986)の旧コロムビア録音開始25周年を軸に、3種類の新アルバムと複数の再構成商品を含むキャンペーンを計画していたことが報じられました。同号では、コロムビア・レコード(Columbia Records)のメールオーダー・クラブ広告と小売販売の関係も取り上げられ、アルバム販売をめぐる同社の販路戦略が示されました。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1955/Billboard%201955-12-10.pdf
- https://www.imdb.com/title/tt0047879/
- https://www.allmusic.com/album/the-benny-goodman-story-mw0000605949
マーキュリー・レコード
マーキュリー・レコード(Mercury Records)は、1955年12月のポップ市場でザ・プラターズ(The Platters)の「ザ・グレート・プリテンダー(The Great Pretender)」を大きく展開しました。『ビルボード(Billboard)』1955年12月10日号には、Mercury 70753として同曲の出荷が25万枚を超えた旨の広告が掲載されました。ザ・プラターズ(The Platters)は「オンリー・ユー(Only You)」に続くヒットによって、マーキュリー・レコード(Mercury Records)のポップ・シングル市場における存在感を強めました。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1955/Billboard%201955-12-10.pdf
- https://www.officialcharts.com/songs/platters-the-great-pretender/
- https://www.discogs.com/master/54093-The-Platters-The-Great-Pretender-Im-Just-A-Dancing-Partner
キャピトル・レコード
キャピトル・レコード(Capitol Records, Inc.)では、テネシー・アーニー・フォード(Tennessee Ernie Ford, 1919–1991)の「シックスティーン・トンズ(Sixteen Tons)」が1955年末の大きな市場現象となりました。『ビルボード(Billboard)』1955年12月10日号では、同曲が「トリプル・クラウン・ヒット」として扱われ、メール・トラヴィス(Merle Travis, 1917–1983)が1947年に書いた楽曲であること、キャピトル・レコード(Capitol Records, Inc.)の過去アルバム『フォーク・ソングス・オブ・ザ・ヒルズ(Folk Songs of the Hills)』との関係が説明されました。同曲の録音は1955年9月ですが、1955年12月にはキャピトル・レコード(Capitol Records, Inc.)の販売・宣伝活動を代表する作品になりました。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Music/Billboard/50s/1955/Billboard%201955-12-10.pdf
- https://www.loc.gov/static/programs/national-recording-preservation-board/documents/16Tons.pdf
- https://dc.etsu.edu/etsu-works/1133/
