1958年12月に録音された音楽
1958年12月は、冷戦下の宇宙開発、フランス植民地帝国の再編、航空輸送のジェット化、政治体制の転換、文化と社会安全の問題が同時に進んだ月です。12月1日、旧ウバンギ=シャリ(Oubangui-Chari)は中央アフリカ共和国(Central African Republic)を宣言し、同日、シカゴの聖母天使学校火災(Our Lady of the Angels School Fire)で児童92人と修道女3人が死亡しました。12月4日にはダホメ共和国(Republic of Dahomey)、12月11日にはオートボルタ共和国(Republic of Upper Volta)、12月18日にはニジェール共和国(Republic of Niger)が、フランス共同体(French Community)内で自治共和国となりました。12月10日のノーベル賞(Nobel Prize)授賞式では、ボリス・パステルナーク(Boris Pasternak, 1890–1960)のノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)がソビエト連邦(Union of Soviet Socialist Republics)との政治的緊張を映しました。同日、ナショナル航空(National Airlines)はボーイング707(Boeing 707)による米国内ジェット旅客便を開始しました。12月18日には人工衛星スコア(Signal Communications by Orbital Relay Equipment)が打ち上げられ、12月21日にはシャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle, 1890–1970)がフランス共和国(French Republic)大統領に選出されました。月末にはキューバ革命(Cuban Revolution)のサンタ・クララの戦い(Battle of Santa Clara)が進み、フルヘンシオ・バティスタ(Fulgencio Batista, 1901–1973)政権崩壊の直前局面となりました。
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1958年12月の録音に関する情報のまとめ
1958年12月の録音記録には、米国東海岸のジャズ専門レーベル、ロサンゼルスの西海岸ジャズ系レーベル、シカゴとニューヨークの大手レーベル、パリでのライヴ録音が並びます。ブルー・ノート・レコード(Blue Note Records)、プレスティッジ・レコード(Prestige Records)、リヴァーサイド・レコード(Riverside Records)では、ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオ(Van Gelder Studio)やリーヴス・サウンド・スタジオ(Reeves Sound Studios)を中心に、後年アルバム単位で整理される録音が続きました。キャピトル・レコード(Capitol Records, Inc.)ではフランク・シナトラ(Frank Sinatra, 1915–1998)のアルバム録音が行われ、マーキュリー・レコード(Mercury Records)とフォンタナ(Fontana)はアート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey and the Jazz Messengers)のパリ録音と関係します。ヴァーヴ・レコード(Verve Records)、ファンタジー・レコード(Fantasy Records)、コンテンポラリー・レコード(Contemporary Records)、ワールド・パシフィック・レコード(World Pacific Records)、サヴォイ・レコード(Savoy Records)、アトランティック・レコーディング社(Atlantic Recording Corporation)でも、当月日付または当月単位の録音活動が残されています。
キャピトル・レコード
キャピトル・レコード(Capitol Records, Inc.)では、1958年12月9日・22日・23日に、フランク・シナトラ(Frank Sinatra, 1915–1998)がアルバム『カム・ダンス・ウィズ・ミー!(Come Dance with Me!)』関連曲を録音しました。編曲・指揮はビリー・メイ(Billy May, 1916–2004)で、制作にはデイヴ・カヴァノー(Dave Cavanaugh, 1919–1981)が関わりました。同作は1959年1月発売ですが、主要録音日は1958年12月に集中しています。
- https://www.11fifty.com/Site_108/1958_-_Come_Dance_with_Me.html
- https://sinatraology.com/release/29375
ブルー・ノート・レコード
ブルー・ノート・レコード(Blue Note Records)では、1958年12月にルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオ(Van Gelder Studio)で複数の録音が行われました。12月7日にはソニー・クラーク(Sonny Clark, 1931–1963)三重奏、12月14日にはルー・ドナルドソン(Lou Donaldson, 1926–2024)クインテット、12月21日にはドナルド・バード(Donald Byrd, 1932–2013)セクステット、12月29日にはバド・パウエル(Bud Powell, 1924–1966)三重奏が録音されました。12月29日の録音は、後に『ジ・アメイジング・バド・パウエル第5集:ザ・シーン・チェンジズ(The Amazing Bud Powell Vol. 5: The Scene Changes)』として整理される音源を含みます。
- https://www.jazzdisco.org/blue-note-records/discography-1957-1958/
- https://www.jazzdisco.org/blue-note-records/catalog-4000-series/
プレスティッジ・レコード
プレスティッジ・レコード(Prestige Records)では、1958年12月19日にレイ・ブライアント(Ray Bryant, 1931–2011)のソロ録音、12月26日にジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926–1967)クインテットの録音が、ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオ(Van Gelder Studio)で行われました。12月26日の録音には、フレディ・ハバード(Freddie Hubbard, 1938–2008)、レッド・ガーランド(Red Garland, 1923–1984)、ポール・チェンバース(Paul Chambers, 1935–1969)、アート・テイラー(Art Taylor, 1929–1995)が参加し、後に『スターダスト(Stardust)』『バイーア(Bahia)』『ザ・ビリーヴァー(The Believer)』などに分散して収録される音源を含みます。
- https://www.jazzdisco.org/prestige-records/discography-1958/
- https://www.jazzdisco.org/prestige-records/catalog-7300-series/
リヴァーサイド・レコード
リヴァーサイド・レコード(Riverside Records)では、1958年12月15日にビル・エヴァンス(Bill Evans, 1929–1980)三重奏による『エヴリバディ・ディグズ・ビル・エヴァンス(Everybody Digs Bill Evans)』関連録音がリーヴス・サウンド・スタジオ(Reeves Sound Studios)で行われました。12月23日・29日・30日には、ジョニー・ペイス(Johnny Pace, 生没年不明)とチェット・ベイカー(Chet Baker, 1929–1988)クインテットの録音が同スタジオで行われました。12月30日および1959年1月19日にはチェット・ベイカー(Chet Baker, 1929–1988)セクステットの録音もあります。ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell, 1930–1979)クインテットの録音は「1958年12月」までの記録で、日単位は不明です。
マーキュリー・レコード
マーキュリー・レコード(Mercury Records)では、1958年12月4日にラムゼイ・ルイス(Ramsey Lewis, 1935–2022)三重奏の録音がシカゴのター・マー・レコーディング・スタジオ(Ter-Mar Recording Studios)で行われました。12月15日・23日にはサラ・ヴォーン(Sarah Vaughan, 1924–1990)と“ノー・カウント”バンド(“No Count” Band)の録音、12月16日・17日・18日にはジミー・クリーヴランド(Jimmy Cleveland, 1926–2008)オクテットの録音が、ニューヨークのファイン・レコーディング(Fine Recording)で行われました。12月17日には、パリのオランピア劇場(L’Olympia)で、アート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey and the Jazz Messengers)の演奏が録音されました。
- https://www.jazzdisco.org/mercury-records/discography-1958/
- https://www.jazzdisco.org/mercury-records/discography-1958/session-index/
アトランティック・レコーディング社
アトランティック・レコーディング社(Atlantic Recording Corporation)では、1958年12月にニューヨークで複数の録音活動がありました。12月8日と12月15日には、ウィルバー・ド・パリ・アンド・ヒズ・ニュー・ニューオーリンズ・ジャズ(Wilbur De Paris and His New New Orleans Jazz)が録音を行い、12月9日にはメイベル・マーサー(Mabel Mercer, 1900–1984)の録音が行われました。12月11日にはザ・コースターズ(The Coasters)が『チャーリー・ブラウン(Charlie Brown)』を含む録音を行い、12月16日にはニュー・ビリー・テイラー・トリオ(The New Billy Taylor Trio)、12月17日にはディック・カッツ・カルテット(Dick Katz Quartet)、12月18日にはラヴァーン・ベイカー(LaVern Baker, 1929–1997)の録音が行われました。
- https://www.jazzdisco.org/atlantic-records/discography-1958/
- https://www.jazzdisco.org/atlantic-records/catalog-1200-series/
ヴァーヴ・レコード
ヴァーヴ・レコード(Verve Records)では、1958年12月6日に、ジーン・クルーパ(Gene Krupa, 1909–1973)カルテットの録音がウィスコンシン州マディソンで行われました。この録音には、エディ・ワッサーマン(Eddie Wasserman, 生没年不明)、ロニー・ボール(Ronnie Ball, 1927–1984)、ジミー・ギャノン(Jimmy Gannon, 生没年不明)、ジーン・クルーパ(Gene Krupa, 1909–1973)が参加し、『シング・シング・シング(Sing, Sing, Sing)』関連の録音が残されています。
- https://www.jazzdisco.org/verve-records/discography-1958/
- https://www.jazzdisco.org/verve-records/discography-1958/session-index/
ファンタジー・レコード
ファンタジー・レコード(Fantasy Records)では、1958年12月に、モンゴ・サンタマリア・アンド・ヒズ・バンド(Mongo Santamaria And His Band)の録音が行われました。日単位の録音日は不明です。この録音には、モンゴ・サンタマリア(Mongo Santamaria, 1917–2003)、フランシスコ・アグアベラ(Francisco Aguabella, 1925–2010)、ウィリー・ボボ(Willie Bobo, 1934–1983)らが参加し、後に『ヤンブー(Yambu)』として整理される音源を含みます。
- https://www.jazzdisco.org/fantasy-records/discography-1957-1958/
- https://www.jazzdisco.org/fantasy-records/discography-1957-1958/session-index/
コンテンポラリー・レコード
コンテンポラリー・レコード(Contemporary Records)では、1958年12月8日・9日にヴィクター・フェルドマン(Victor Feldman, 1934–1987)関連録音、12月19日・22日にバーニー・ケッセル(Barney Kessel, 1923–2004)の録音がロサンゼルスの同社スタジオで行われました。バーニー・ケッセル(Barney Kessel, 1923–2004)の録音には、アンドレ・プレヴィン(André Previn, 1929–2019)、ジョー・モンドラゴン(Joe Mondragon, 1920–1987)、シェリー・マン(Shelly Manne, 1920–1984)、ヴィクター・フェルドマン(Victor Feldman, 1934–1987)が参加し、『スウィンギン・ザ・トレアドール(Swingin’ The Toreador)』関連の録音が行われました。
- https://www.jazzdisco.org/contemporary-records/discography-1957-1958/
- https://www.jazzdisco.org/contemporary-records/discography-1957-1958/session-index/
グッド・タイム・ジャズ
グッド・タイム・ジャズ(Good Time Jazz)では、1958年12月15日・20日に、ウォーリー・ローズ(Wally Rose, 1913–1997)三重奏の録音がロサンゼルスで行われました。グッド・タイム・ジャズ(Good Time Jazz)は、コンテンポラリー・レコード(Contemporary Records)と同じレスター・ケーニグ(Lester Koenig, 1917–1977)の事業圏に属し、1958年12月の西海岸録音活動の一部を形成しています。
- https://www.jazzdisco.org/contemporary-records/discography-1957-1958/
- https://www.jazzdisco.org/contemporary-records/discography-1957-1958/session-index/
ワールド・パシフィック・レコード
ワールド・パシフィック・レコード(World Pacific Records)では、1958年12月4日に、ザ・マスターサウンズ(The Mastersounds)の録音がロサンゼルスで行われました。この録音には、バディ・モンゴメリー(Buddy Montgomery, 1930–2009)、リッチー・クラブツリー(Richie Crabtree, 生没年不明)、モンク・モンゴメリー(Monk Montgomery, 1921–1982)、ベニー・バース(Benny Barth, 1929–2017)が参加し、『フラワー・ドラム・ソング(Flower Drum Song)』関連の楽曲が録音されました。
- https://www.jazzdisco.org/pacific-jazz-records/discography-1957-1958/
- https://www.jazzdisco.org/pacific-jazz-records/discography-1957-1958/session-index/
サヴォイ・レコード
サヴォイ・レコード(Savoy Records)では、1958年12月22日に、ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker, 1917–2001)とエディ・カークランド(Eddie Kirkland, 1923–2011)らによるブルース録音がニューヨークで行われました。12月30日には、ザ・キャラヴァンズ(The Caravans)およびザ・コリンシアン・ゴスペル・シンガーズ(The Corinthian Gospel Singers)のゴスペル録音が行われました。同月のサヴォイ・レコード(Savoy Records)では、ブルースとゴスペルの制作活動が並行して進んでいました。
- https://www.jazzdisco.org/savoy-records/discography-1958/
- https://www.jazzdisco.org/savoy-records/discography-1958/session-index/
- https://www.jazzdisco.org/savoy-records/catalog-16000-series/
