Music recorded in February 1904

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Music recorded in February 1904

1904年2月、東アジアでは大日本帝国とロシア帝国の対立が決定的となり、2月5日–6日に国交断絶の手続きが進み、2月8日–10日に海上攻撃と相互の宣戦布告を経て日露戦争が始まりました。北アメリカでは1904年2月7日–8日にアメリカ合衆国メリーランド州ボルチモアで大火(ボルチモア大火)が発生し、市街地の広い範囲が焼失して都市機能と経済に大きな打撃を与えました。文化面では1904年2月17日、ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858–1924)のオペラ『蝶々夫人』がミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)で初演され、以後の改訂と受容の過程を含めて20世紀オペラ史の節目となりました。外交・インフラ面では1904年2月23日、アメリカ合衆国上院(United States Senate)がヘイ=ビュノー=ヴァリラ条約(Hay–Bunau-Varilla Treaty)の批准を承認し、パナマ運河(Panama Canal)建設をめぐる制度的枠組みが固まりました。南極域では1904年2月22日、アルゼンチン共和国が南オークニー諸島ローリー島の気象観測所(のちのオルカダス基地)の運用開始を記念する出来事が位置づけられ、極域観測の継続拠点形成につながりました。朝鮮半島では1904年2月23日、大日本帝国と大韓帝国の間で日韓議定書が調印され、日露戦争下の軍事行動と政治的影響が制度化されました。

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1904年2月の録音に関する情報のまとめ

1904年2月の録音・蓄音機関連では、ナショナル・フォノグラフ・カンパニー(National Phonograph Company)が機関誌エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)1904年2月号で、レコード供給状況と1904年3月向け新譜(エジソン・ゴールド・モールド・レコード)のアドヴァンス・リストを掲出しています。また同号には、国外の逸話としてヴィクトリア女王(Queen Victoria, 1819–1901)の音声記録に関する記事が載り、音声記録が「権威」や「到達可能性」を語る材料として流通していた様子がうかがえます。さらに、博覧会・興行用途の誇張的デモンストレーションとして、重量と寸法を明記した巨大ホーンの写真が掲載され、当時の拡声・集客の実務が具体的に示されています。

エジソンの1904年3月向け新譜アドヴァンス・リスト掲載

エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)1904年2月号は、1904年3月向け「エジソン・ゴールド・モールド・レコード」の新譜アドヴァンス・リストを掲載し、出荷予定(1904年3月1日頃)と受注締切(1904年2月15日まで)を明記しています。リストには器楽(軍楽隊・管弦楽)と流行歌・話芸が混在し、例えばアーサー・コリンズ(Arthur Collins, 1864–1933)やボフミル・クリル(Bohumir Kryl, 1875–1961)といった当時の録音常連名が確認できます(掲載表記に従い、曲目・番号が列挙されています)。

ヴィクトリア女王のフォノグラフ・メッセージ記事

エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)1904年2月号は、ロンドンの新聞記事に基づく紹介として、ヴィクトリア女王(Queen Victoria, 1819–1901)がフォノグラフに向けて話した「メッセージ」に関する逸話を掲載しています。記事では、相手がアビシニア皇帝(エチオピア皇帝)メネリク2世(Menelik II, 1844–1913)であったこと、録音を破棄する条件が付されたことなどが叙述され、音声記録が外交的象徴として語られうることを示す同時代的な語りとして位置づけられます。

21フィート級の巨大ホーン(興行・展示用途)の紹介

エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)1904年2月号は、アイオワ州のディーラーD. R. ウィルソン(D. R. Wilson, 生没年不明)がページ・カウンティ・フェア(Page County Fair)で使用したとされる「巨大ホーン」の写真を掲載しています。記事は重量420ポンド、全長21フィート、ベル径10フィートという寸法を明記し、屋外興行・集客での拡声を現実的課題として扱っていたことが読み取れます(数値は同誌掲載の記述に基づきます)。