1894年1月に録音された音楽

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1894年1月に録音された音楽

1894年1月は、欧州ではイギリスでマンチェスター運河(Manchester Ship Canal)が通航を開始し、工業都市と外洋航路を直結する大型土木事業が実運用へ移りました。同時期にフランス・ロシア同盟(Franco-Russian Alliance)が批准され、フランス第三共和政(French Third Republic)とロシア帝国(Russian Empire)の接近が安全保障の枠組みとして明確化します。東アジアでは朝鮮で東学農民運動(Donghak Peasant Revolution)の動きが強まり、のちの地域秩序を揺らす要因が蓄積していきました。技術面ではアメリカ合衆国で初期映画史に位置づく『エジソン・キネトスコープ式のくしゃみの記録』(Edison Kinetoscopic Record of a Sneeze)が残り、視覚メディアの「記録」が大衆文化へ接続する端緒が見えます。日本では葉山御用邸が1894年1月に竣工し、近代の保養・避寒の場として制度的な整備が進みました。

この月の確認されている録音:0曲

1894年1月の録音に関する情報のまとめ

1894年1月の「録音」は、音声の複製(フォノグラフ)だけでなく、連続写真による視覚記録(初期映画)も含めて、記録技術が制度(特許・著作権)と結び付いていく時期として捉えられます。一方で、1894年1月という月単位で日付が確定できる音声録音(シリンダー等)の出来事は、今回参照した範囲では十分に確認できず、確認できるものは主として特許や、後年に整理された「日付つき最古級録音」の所在情報に限られます。

エジソンの水力モーター式フォノグラフ特許

トーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison, 1847–1931)は、フォノグラフ関連の合衆国特許(United States Patent)第513,095号で、1894年1月23日付の特許を得ています。特許公報上の表題は「Phonograph」で、動力源の選択肢を広げる発想の一端として位置づけられます。

くしゃみのキネトスコープ記録と著作権登録

ウィリアム・ケネディ・ローリー・ディクソン(William Kennedy Laurie Dickson, 1860–1935)らの仕事として知られる『エジソン・キネトスコープ式のくしゃみの記録』(Edison Kinetoscopic Record of a Sneeze)は、1894年1月の日付で語られる現存最古級の映画記録の一つです。アメリカ議会図書館(Library of Congress)は、この作品が初期の著作権手続と結び付いて残ったことを説明しており、映像記録が制度に回収されて保存へ向かう流れが読み取れます。

日付つきシリンダー録音の所在情報

カリフォルニア大学サンタバーバラ校図書館(UC Santa Barbara Library)のシリンダー・オーディオ・アーカイブ(Cylinder Audio Archive)は、所蔵品の中に1893年・1894年・1895年の日付を持つ「channel rim」シリンダーが含まれる旨を明記しています。1894年1月に限定した個別録音の確定情報ではないものの、「日付つき録音」が現存し得ること自体を示す所在情報として重要です。

ユリウス・ブロークの1894年日付録音例

商業ディスコグラフィ上の提示例として、ユリウス・ブローク(Julius Block, 1858–1934)のシリンダー群には1894年1月10日(旧暦)日付の録音項目が掲出されています。日付の扱い(旧暦表記である点)を含め、一次資料(現物・ラベル・台帳)側の確認が別途必要ですが、1894年前後の音声録音が「日付つき」で伝わるケースがあることを示す参照例になります。