1893年9月に録音された音楽
1893年9月は、社会制度・思想・技術が同時に揺れ動いた時期です。1893年9月19日、ニュージーランドでは総督グラスゴー卿(Lord Glasgow, 生没年不明)が選挙法「選挙法1893(Electoral Act 1893)」に裁可し、女性参政権の転機となりました。同月11日–27日には、シカゴ万国博覧会(World’s Columbian Exposition)に合わせてワールズ・パーラメント・オブ・レリジョンズ(World’s Parliament of Religions)が開かれ、スワミ・ヴィヴェーカーナンダ(Swami Vivekananda, 1863–1902)らが登壇しました。さらに1893年9月21日、チャールズ・E・デュリエ(Charles E. Duryea, 1861–1938)とJ・フランク・デュリエ(J. Frank Duryea, 1869–1967)が、マサチューセッツ州スプリングフィールドでガソリン自動車の公道試走を行っています。
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1893年9月の録音に関する情報のまとめ
1893年9月の録音史は、シカゴ万国博覧会(World’s Columbian Exposition)の会場で「音を記録し、再生して見せる」ことが実演として組み込まれ、娯楽から展示・業務用途まで幅広い文脈で語られた点に特徴があります。フォノグラフ(Phonograph)が視覚展示の補助を超えて“体験”として配置され、来場者の近代的な音響経験を形作っていきました。
エジソン展示
シカゴ万国博覧会(World’s Columbian Exposition)では、トーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison, 1847–1931)関連のフォノグラフ展示が紹介され、改良された機器を「実用の道具」として印象づける場にもなりました。会期中の1893年9月は博覧会が継続開催中であり、こうした展示が来場者に“録音再生”の具体像を与えた時期に当たります。
- https://www.phonographia.com/Fairs/1893%20WCE.htm
- https://en.wikipedia.org/wiki/World%27s_Columbian_Exposition
マルチメディア演出としての録音再生
シカゴ万国博覧会(World’s Columbian Exposition)の余興・展示の一部では、視覚演出に録音再生を重ねる試みが言及されており、フォノグラフ(Phonograph)が“音の添え物”ではなく演出装置として使われる発想が見て取れます。博覧会が続く1893年9月は、こうした体験型展示が来場者に共有された会期中盤の一局面でした。
- https://phonographia.com/Fairs/1893%20WCE%20REF.htm
- https://en.wikipedia.org/wiki/World%27s_Columbian_Exposition
事務用途の普及イメージ
シカゴ万国博覧会(World’s Columbian Exposition)は、フォノグラフ(Phonograph)を「教育」「展示」だけでなく、口述筆記などの事務用途へ結びつけて語る契機にもなったと整理されています。1893年9月は博覧会が開催中であり、録音再生技術が“近代のオフィス”像と連動して宣伝・理解される環境が整っていました。
- https://phonographia.com/Fairs/1893%20WCE%20REF.htm
- https://www.loc.gov/collections/songs-of-america/articles-and-essays/historical-topics/1893-World-Columbian-Exposition/
