1905年11月に録音された音楽
1905年11月、ノルウェー王国(Kingdom of Norway)は国民投票で王制を支持し、デンマーク王国(Kingdom of Denmark)のカール王子(Prince Carl, 生没年不明)を国王として迎える流れが具体化しました。東アジアでは1905年11月17日に日本国と大韓帝国(Korean Empire)がいわゆる第二次日韓協約を締結し、大韓帝国の外交が制約される枠組みが定められました。北米では1905年11月22日にオクラホマ準州(Oklahoma Territory)でグレン・プール油田の発見につながる井戸が完成し、石油ブームの起点の一つとなりました。五大湖(Great Lakes)では1905年11月27日–29日に大規模暴風雪(マターファ暴風)が船舶に甚大な被害を与えました。文化面では1905年11月14日にデイヴィッド・ベラスコ(David Belasco, 生没年不明)の舞台作品『黄金の西部の少女』(The Girl of the Golden West)がニューヨークで初演され、長期上演に入りました。技術面では1905年11月に米国特許出願が複数確認でき、機械装置の改良が同時代の産業動向の一端として見て取れます。
この月の確認されている録音:0曲
1905年11月の録音に関する情報のまとめ
1905年11月の録音・商品動向として、ナショナル・フォノグラフ・カンパニー(National Phonograph Company)が業界向けに発行した『エジソン・フォノグラフ・マンスリー』(Edison Phonograph Monthly)では、11月向けのエジソン・ゴールド・モールド・レコード(Edison Gold Moulded Records)が「24点」と明記され、器楽・歌・デュエットなどを織り交ぜた構成で提示されています。同誌本文では、娯楽シーズンの進行と楽曲流行を背景に、録音部門が多様な素材から選定したことが述べられています。
11月新譜(24点)の位置づけ
『エジソン・フォノグラフ・マンスリー』(Edison Phonograph Monthly)上の「1905年11月向け」解説では、娯楽シーズンの進行と出版社による流行歌の発生を背景に、録音素材が豊富であること、そして今回の11月リストが「24点」で「十分に多様」と明記されています。したがって、この月は(特定ジャンルへの偏りではなく)広い客層を意識した商品設計として位置づけられます。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Audio/Edison-Phonograph/Edison-Phonograph-Monthly-1905-Vol-3.pdf
- https://archive.org/download/edisonphonograph05moor/edisonphonograph05moor.pdf
11月新譜の具体例(9122–9126)と編成の幅
同じ「1905年11月向け」解説の冒頭では、例えば9122番として「Hungarian Fantasia」(エジソン・コンサート・バンド(Edison Concert Band))が挙げられ、器楽(バンド)録音がリストの柱に置かれていることが確認できます。続く9123番ではラドヤード・キップリング(Rudyard Kipling, 生没年不明)の詩に曲を付した歌が示され、独唱録音も同列に扱われています。さらに9124番はデュエット(Collins and Harlan)、9125番はコルネット二重奏、9126番は舞台作品由来の歌曲という並びで、バンド/独唱/デュエット/器楽二重奏/劇場系楽曲が短い範囲に同居している点から、この月の新譜が編成・ジャンル両面で「幅」を持たせた編集だったことが具体的に裏づけられます。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Audio/Edison-Phonograph/Edison-Phonograph-Monthly-1905-Vol-3.pdf
- https://archive.org/download/edisonphonograph05moor/edisonphonograph05moor.pdf
