1895年11月に録音された音楽

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1895年11月に録音された音楽

1895年11月は、技術と大衆娯楽が同時に加速した月です。ベルリンではマックス・スクラダノフスキー(Max Skladanowsky, 1863–1939)とエミール・スクラダノフスキー(Emil Skladanowsky, 1866–1945)がヴァリエテ・ヴィンターガルテン(Varieté Wintergarten)で映画の公開上映を行い、動く映像が有料娯楽として成立しました。アメリカ合衆国ではジョージ・B・セルデン(George B. Selden, 1846–1922)の自動車特許が成立し、シカゴではシカゴ・タイムズ=ヘラルド・レース(Chicago Times-Herald race)が開催されました。ドイツのヴィルヘルム・コンラート・レントゲン(Wilhelm Conrad Röntgen, 1845–1923)はX線を観察し、アルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel, 1833–1896)は遺言でノーベル賞(Nobel Prize)の枠組みを定めました。

この月の確認されている録音:0曲

1895年11月の録音に関する情報のまとめ

1895年11月に限定して録音日まで確定できる公開資料は多くありません。一方で、円盤式のグラモフォンと円筒式の蓄音機が併存し、円盤式では複製工程や素材の改良を通じて量産と流通の前提が整えられていく段階にあったことは、1895年の解説資料やカタログ類から確認できます。

シェラック盤への移行を示す1895年の工程改良

エミール・ベルリナー(Emile Berliner, 1851–1929)の円盤式では、ユナイテッド・ステーツ・グラモフォン・カンパニー(United States Gramophone Company)設立後まもなく、ゴム系プレスの不具合が問題になり、1895年にデュラノイド・カンパニー(Duranoid Company)のシェラック系素材で品質改善が試みられたことが、アメリカ議会図書館(Library of Congress)の解説で確認できます。

1895年の販売資料「E. Berliner’s gramophone」

アメリカ議会図書館(Library of Congress)には、ベルリナー・グラモフォン・カンパニー(Berliner Gramophone Company)名義で1895年に作成された「E. Berliner’s gramophone」の資料があり、当時の宣伝・案内物(カタログ/フライヤー)として位置づけられます。少なくとも1895年時点で、機器とレコードの販売情報が紙媒体で整備されていたことを裏づけます。

1895年の「plates」リストと、録音月特定の限界

カリフォルニア大学サンタバーバラ校図書館(University of California, Santa Barbara Library)のデータベースには、ユナイテッド・ステーツ・グラモフォン・カンパニー(United States Gramophone Company)による1895年1月のリストや、1895年春~夏の新譜リスト等が整理されており、1895年の段階でレパートリー管理が進んでいたことが確認できます。ただし、これらは「1895年11月の個別録音日」を直接確定する資料ではないため、月単位の録音日特定には限界があります。