1905年4月に録音された音楽
1905年4月4日、英領インド(British India)のカングラ地方でマグニチュード7.8級の大地震が発生し、2万人超の犠牲が報告されました。イギリスでは4月5日、ブライトン補欠選挙の結果が政局論争の材料となり、イギリス議会下院(House of Commons)でも議論されました。4月22日、イタリア王国(Kingdom of Italy)では鉄道の国有化により国営鉄道フェッロヴィーエ・デッロ・スタート(Ferrovie dello Stato)設立へ進みました。同日、ドイツ帝国(German Empire)の植民地ドイツ領南西アフリカ(German South West Africa)でロタール・フォン・トロータ(Lothar von Trotha, 1848–1920)によるナマ(Nama)に関する破壊的な布告が出されたとされます。4月27日、ベルギーのリエージュ万国博覧会(Exposition universelle et internationale de Liège)が開幕し、工業・科学技術の成果展示が国際的に競われました。さらに日露戦争では、1905年4月下旬までに日本側がセオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt, 1858–1919)による仲介を求める方針を固めたと研究で整理されています。
この月の確認されている録音:0曲
1905年4月の録音に関する情報のまとめ
1905年4月は、円筒・円盤ともに新譜の告知と流通の更新が定期刊行物で進められた時期です。ナショナル・フォノグラフ・カンパニー(National Phonograph Company)の業界紙エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)では、翌月向け新譜(エジソン・ゴールド・モールド・レコード等)のアドバンス・リストが掲示され、販売側(ジョバー/ディーラー)に向けた運用ルールが繰り返し示されました。同じく1905年4月15日付のトーキング・マシン・ワールド(The Talking Machine World)では、複数社の広告・業界記事とともに、レコード告知(Record Bulletins)がまとめられ、当時の市場での円盤レコード供給の更新状況を同月単位で追える形になっています。
エジソン・フォノグラフ・マンスリー(1905年4月号相当)に見える新譜告知
エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)の1905年春の号では、アドバンス・リストとして新譜番号・題名・演者などが提示され、ジョバー/ディーラーが事前発注する運用を前提に編集されています。1905年4月の文脈では、翌月向けの新譜告知(エジソン・ゴールド・モールド・レコード等)が軸となり、販売側が「いつから公に扱えるか」といった取り決めを含めて共有されます。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Audio/Edison-Phonograph/Edison-Phonograph-Monthly-1905-Vol-3.pdf
- https://archive.org/stream/edisonphonograph03moor/edisonphonograph03moor_djvu.txt
トーキング・マシン・ワールド(1905年4月15日号)に掲載されたレコード告知(Record Bulletins)
トーキング・マシン・ワールド(The Talking Machine World)1905年4月15日号には、業界ニュースや広告と並んで、当月に流通側へ示されたレコード告知(Record Bulletins)が含まれます。ここにはビクター・トーキング・マシン・カンパニー(Victor Talking Machine Company)などの「新譜」提示が現れ、少なくとも同月時点での円盤レコード市場の更新(何が“今月の新作”として扱われたか)を一次資料の形で確認できます。
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-Talking-Machine/00s/Talking-Machine-1905-04.pdf
- https://archive.org/stream/TheTalkingMachineWord1905Volume1/TheTalkingMachineWorld1905_djvu.txt
