Music recorded in April 1928

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Music recorded in April 1928

1928年4月は、外交、航空、辞書編纂、舞台芸術、航空研究が並んで動いた月です。4月9日にはユージン・オニール(Eugene O’Neill, 1888–1953)の『Lazarus Laughed』がパサデナ・コミュニティ・プレイハウス(Pasadena Community Playhouse)で初演され、実験的な大規模舞台として注目を集めました。4月13日にはアメリカ合衆国が戦争放棄条約草案を各国に送付し、のちの不戦条約交渉が具体化しました。同じ日にドイツ機ブレーメン号(Bremen)がグリーンリー島(Greenly Island)へ到着し、固定翼機による初の東発西着の大西洋無着陸横断を達成しました。4月19日には『A New English Dictionary on Historical Principles』の最後の分冊が刊行され、初版が完結しました。科学技術面では、国立航空諮問委員会(National Advisory Committee for Aeronautics)が火災後に再建した可変密度風洞の再運用を4月に進め、航空研究の基盤を立て直しました。

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1928年4月の録音に関する情報のまとめ

1928年4月の録音関連産業では、電気再生機の販促と通常録音が同時に進みました。4月号の業界紙にはコロムビア・フォノグラフ社(Columbia Phonograph Company, Inc.)やブランズウィック=バルケ=コレンダー社(Brunswick-Balke-Collender Co.)の新機種広告が並び、同月の日付付き録音データにはコロムビア・フォノグラフ社(Columbia Phonograph Company, Inc.)、ブランズウィック=バルケ=コレンダー社(Brunswick-Balke-Collender Co.)、ヴィクター・トーキング・マシン社(Victor Talking Machine Company)、トーマス・A・エジソン社(Thomas A. Edison, Inc.)、オーケー・フォノグラフ社(OKeh Phonograph Corporation)、スター・ピアノ社(Starr Piano Co.)のジェネット・レコード(Gennett Records)の新規セッションが確認できます。春の売り込みと制作が並行していた月でした。

Columbia

コロムビア・フォノグラフ社(Columbia Phonograph Company, Inc.)は、1928年4月号の業界紙でヴィヴァ=トーナル・コロムビアの160ドル機と新しいポータブル機を押し出していました。録音面では、4月17日にニューオーリンズでジョー・ファルコン(Joe Falcon, 1900–1965)とクレオマ・ブロー(Cléoma Breaux, 1906–1941)による『Allons à Lafayette』が録音されており、同社が4月に電気再生機の販促と地域音楽の現地収録を同時に進めていたことが分かります。

Brunswick

ブランズウィック=バルケ=コレンダー社(Brunswick-Balke-Collender Co.)は、1928年4月号の業界紙で25ドルの新型ポータブル機を打ち出していました。録音面でも、4月18日に『The Far-Away Bells』と『Simple Confession』の新規セッションが確認でき、4月の同社が低価格機の販促と通常録音の継続を並行させていたことが分かります。

Victor

ヴィクター・トーキング・マシン社(Victor Talking Machine Company)では、4月23日にポール・ホワイトマン楽団(Paul Whiteman Orchestra)による『Louisiana』と『Dixie Dawn』が録音されています。4月後半にも人気楽団を軸とする新規制作が続いていたことから、同社は春の商戦期にも通常のスタジオ制作を維持していました。

Edison

トーマス・A・エジソン社(Thomas A. Edison, Inc.)も4月に録音を続けていました。4月2日の録音日一覧に同社の新規マトリクスが見え、4月11日にはジョン・バルツェル(John Baltzell, 生没年不明)による『Starlight Waltz』がニューヨークで録音されています。1928年春の時点でも、同社がフィドル系や舞曲系を含むレパートリー制作を維持していたことが分かります。

OK

オーケー・フォノグラフ社(OKeh Phonograph Corporation)では、4月4日にジャズ・パイロッツ(Jazz Pilots)による『Hello Montreal!』が録音され、4月19日にはマデリン・ビーティ(Madeline Beatty, 生没年不明)とジャスティン・リング・トリオ(Justin Ring Trio)による『Afraid of You』が記録されています。4月の同社は、ダンス楽団ものと小編成伴奏付き歌唱の両面で新譜制作を進めていました。

Jennette

スター・ピアノ社(Starr Piano Co.)のジェネット・レコード(Gennett Records)も4月2日に新規録音を行っていました。同日の録音データにはジェネット・レコード(Gennett Records)のマトリクスが並び、クラーク・アンド・イーダンズ(Clark and Edans, 生没年不明)による『Portland Maine』も同日録音として確認できます。1928年4月のジェネット・レコード(Gennett Records)は、大手各社と並んで春の新規制作を続けていたことが分かります。