1894年10月に録音された音楽
1894年10月、フランス第三共和政(French Third Republic)ではアルフレッド・ドレフュス(Alfred Dreyfus, 1859–1935)が1894年10月15日に逮捕され、のちにドレフュス事件(Dreyfus Affair)として社会を二分する論争の起点となりました。東アジアでは日清戦争(First Sino-Japanese War, 1894–1895)の戦線が拡大し、1894年10月25日–26日に大日本帝国(Empire of Japan)の軍が鴨緑江(Yalu River)を越えて清朝(Qing dynasty)側へ進出し、九連城(Jiuliancheng)を占領したことが記録されています。中南米ではホンジュラス共和国(Republic of Honduras)とニカラグア共和国(Republic of Nicaragua)が1894年10月7日にボニージャ=ガメス条約(Bonilla-gamez treaty of 7 October 1894)を結び、国境画定のための混合委員会設置を定めました。さらに、ホノルル(Honolulu)でスン・ヤトセン(Sun Yat-sen, 1866–1925)が1894年10月に興中会(Revive China Society)を創設し、清朝(Qing dynasty)末期の政治危機と結びつく革命運動の基盤が形を取り始めました。
この月の確認されている録音:0曲
1894年10月の録音に関する情報のまとめ
1894年10月は、蝋管円筒(wax cylinder)が主流だった録音文化の只中で、円盤録音(disc record)の商業展開が進みつつあった時期として資料に現れます。日付まで特定できる録音例は多くありませんが、少なくともディスコグラフィ上は1894年10月30日付の円盤録音が確認できます。
ベルリナー円盤録音の1894年10月30日
ディスコグラフィ・オブ・アメリカン・ヒストリカル・レコーディングス(Discography of American Historical Recordings)には、1894年10月30日の録音としてベルリナーの7インチ盤が記録されており、例として「The spirit of ’76」(Berliner 705)が挙げられます。
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse/1894-10-30
- https://www.library.ucsb.edu/special-collections/performing-arts/victor
ユナイテッド・ステーツ・グラモフォン・カンパニーの組織化
アメリカ議会図書館(Library of Congress)の解説では、エミール・ベルリナー(Emile Berliner, 1851–1929)がユナイテッド・ステーツ・グラモフォン・カンパニー(United States Gramophone Company)を1894年に組織化したことが、アメリカ合衆国(United States of America)における円盤レコード産業の本格的な出発点として述べられています。
ディスコグラフィ上の空白
同じディスコグラフィ・オブ・アメリカン・ヒストリカル・レコーディングス(Discography of American Historical Recordings)では、1894年10月14日と1894年10月17日について「この日に該当するマスターは確認できない」とされ、1894年10月の録音記録が断片的に残っている状況も示されています。
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse?date=1894-10-14
- https://adp.library.ucsb.edu/index.php/date/browse?date=1894-10-17
