1894年9月に録音された音楽
1894年9月は、日清戦争が激化し、1894年9月15日に平壌の戦い、1894年9月17日に黄海海戦(Battle of the Yalu River)が起きました。同月、日本では明治天皇(1852–1912)が1894年9月15日に広島へ到着し、第五師団司令部内に置かれた広島大本営が用いられました。アメリカ合衆国では、1894年6月28日にレイバー・デー(Labor Day)を9月の第1月曜日とする法定休日が定められ、労働運動の存在感が制度面にも表れます。自然災害では、アメリカ合衆国ミネソタ州で1894年9月1日にヒンケリー大火災(Great Hinckley Fire)が発生しました。文化面では、オペラ『ヘンゼルとグレーテル』(Hänsel und Gretel)が1894年9月25日にハンブルクで初演されています。
この月の確認されている録音:0曲
1894年9月の録音に関する情報のまとめ
同時代の録音文化では、コロンビア・フォノグラフ・カンパニー(Columbia Phonograph Company)の「コロンビア・レコード」カタログ(1894年9月)が確認でき、注文番号で幅広い音源(軍楽隊、舞曲、オペラ抜粋、独奏など)を供給する販売実務が読み取れます。
コロンビア・カタログ
資料に収録された1894年9月カタログでは、コロンビア・フォノグラフ・カンパニー(Columbia Phonograph Company)が「コロンビア・レコード」を掲げ、梱包・返品条件、番号指定での注文方法などを明記しつつ、定価(例:1本あたり60セント)やダース単位の価格も示しています。
アメリカ合衆国海兵隊軍楽隊のマーチ
同カタログは「コロンビア・バンド・レコード」を立て、その中でアメリカ合衆国海兵隊軍楽隊(United States Marine Band)を、アメリカ合衆国大統領の公式軍楽隊としてホワイトハウス(White House)の式典で演奏する存在として説明しています。曲目例として、ジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa, 1854–1932)作曲のワシントン・ポスト(Washington Post)、センパー・フィデリス(Semper Fidelis)などが掲げられています。
Sousa’s Grand Concert Band
1894年9月カタログにはスーザズ・グランド・コンサート・バンド(Sousa’s Grand Concert Band)の項目があり、同楽団の録音を「2年以上にわたり制作されてきた」ものとして紹介し、行進曲や序曲などの番号リストを提示しています。
オペラ抜粋とソロ
同カタログの構成からは、舞曲(ワルツ等)や「オペラからの序曲・抜粋」を並べる一方で、アメリカ合衆国海兵隊軍楽隊(United States Marine Band)伴奏によるコルネット独奏など、器楽ソロの枠も設けていたことが確認できます
