1907年5月に録音された音楽
1907年5月、アイルランドのダブリンではアイルランド国際博覧会(Irish International Exhibition of 1907)が5月4日に開幕し、博覧会と音楽興行を結びつけた大規模イベントとして注目を集めました。フランスではラングドック地方のブドウ栽培農家運動(Winegrowers’ Revolt of 1907)が拡大し、5月5日にナルボンヌで大規模集会が行われるなど社会不安が表面化しました。グレートブリテン及びアイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Ireland)では連合王国貴族院(House of Lords)改革をめぐる審議が5月7日に進み、統治制度の見直しが政治争点として浮上しました。フィンランド議会(Parliament of Finland)は5月23日に初会期を開き、近代議会制度の新段階へ踏み出しました。5月28日にはマン島(Isle of Man)でマン島ツーリスト・トロフィー(Isle of Man Tourist Trophy)が初開催され、公道レース文化の出発点となりました。
この月の確認されている録音:0曲
1907年5月の録音に関する情報のまとめ
1907年5月に限定して一次資料で確認できる録音関連トピックは、現時点では「ナショナル・フォノグラフ・カンパニー(National Phonograph Company)」が業界向けに配布した月刊紙に掲載された新譜予告が中心です。ほかに1907年5月当月へ直接ひもづく出来事(録音技術の発表、会社設立、規格改定など)を同水準の確度で裏づけられる一次資料は、現時点で確認できる信頼性のある情報は存在しません。
ナショナル・フォノグラフ・カンパニーの1907年5月新譜予告(エジソン・ゴールド・モールド・レコード)
「エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)」の1907年3月号(第5巻第1号)には、「1907年5月向け」の新譜としてエジソン・ゴールド・モールド・レコード(Edison Gold Moulded Records)の予告リストが掲載されています。ここでは通し番号9530–9553の各面が提示され、行進曲・器楽曲・コミックソング・賛美歌など、当時の量産シリンダー録音の主要ジャンルが混在していることが確認できます。加えて、卸売業者(Jobbers)や小売業者(Dealers)に対して、指定時刻以前の再出荷や店頭販売を禁止する旨が明記されており、流通統制(発売解禁)の運用が一次資料として確認できます。
- https://archive.org/download/edisonphonograph05moor/edisonphonograph05moor.pdf
- https://www.worldradiohistory.com/Archive-All-Audio/Edison-Phonograph/Edison-Phonograph-Monthly-1907-Vol-5.pdf
