1900年12月に録音された音楽
1900年12月1日、スイス連邦参事会(Swiss Federal Council)はブラジル連邦共和国(Federative Republic of Brazil)とフランス領ギアナ(French Guiana)の国境紛争に関する仲裁裁定を下し、両者の係争を法的に整理しました。同日、アメリカ合衆国(United States of America)とニカラグア共和国(Republic of Nicaragua)は、ニカラグア運河構想をめぐる将来交渉に関する議定書に署名し、中米横断運河をめぐる外交交渉が継続しました。12月3日、アメリカ合衆国大統領ウィリアム・マッキンリー(William McKinley, 1843–1901)は年次教書を連邦議会に提出し、キューバ統治と憲法制定へ向けた手続を含む対外政策の状況を報告しました。12月11日、工業所有権の保護に関するパリ条約(Paris Convention for the Protection of Industrial Property, 1883年)に基づく会議がブリュッセルで予定され、国際的な制度調整が進められました。12月14日、ドイツ物理学会(German Physical Society)でマックス・プランク(Max Planck, 1858–1947)が黒体放射の理論に関連して量子仮説を提示し、のちに量子論へつながる転機となりました。
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1900年12月の録音に関する情報のまとめ
1900年12月は、録音の「出来事(リリースや新会社設立など)」が月単位で確定できる情報は限られます。一方で、当時の録音・複製の工程を具体的に示す一次資料として、1900年12月22日付の『サイエンティフィック・アメリカン』(Scientific American)掲載記事が確認できます。記事は、エジソン式円筒レコードの製造(ブランクの加工、録音、検査など)を工程として示し、当時の量産体制と録音現場の姿を理解するための直接資料になります。
サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)1900年12月22日号の記事「The Manufacture of Edison Phonograph Records」
1900年12月22日号(第83巻第25号)に「The Manufacture of Edison Phonograph Records」が掲載され、エジソン式円筒レコードの製造工程が解説されています。録音用素材の成形・加工から、録音(バンド録音を含む)と検査の流れまでが、当時の技術記事としてまとまっており、1900年末時点の録音産業の実務を月内日付つきで裏づける資料になります。
- https://www.scientificamerican.com/article/the-manufacture-of-edison-phonograp/
- https://www.scientificamerican.com/issue/sa/1900/12-22/
- https://archive.org/details/scientific-american-1900-12-22
