1904年8月に録音された音楽

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1904年8月に録音された音楽

1904年8月は、日露戦争(Russo-Japanese War)の戦局が海上・陸上で大きく動きました。8月10日に黄海海戦(Battle of the Yellow Sea)が起き、旅順口(Port Arthur)周辺をめぐる制海の帰趨が注目されました。8月25日–9月3日には遼陽会戦(Battle of Liaoyang)が始まり、満洲(Manchuria)の主要拠点をめぐる大規模地上戦が本格化します。同月、チベット遠征(British expedition to Tibet)では英印軍がラサ(Lhasa)へ到達し、軍事行動が講和・条約交渉へ移る局面に入りました。政治思想の分野では、第二インターナショナル(Second International)の第6回大会に当たる国際社会主義者会議(International Socialist Congress, Amsterdam 1904)が8月14日–18日にアムステルダム(Amsterdam)で開催され、労働時間や反戦を含む国際的討議が行われました。社会史の側面では、ルイジアナ購入博覧会(Louisiana Purchase Exposition)と結びついた1904年セントルイスオリンピック競技大会(1904 Summer Olympics)の周辺で、8月12日–13日にアントロポロジー・デイズ(Anthropology Days)が実施され、当時の人種観を反映する企画として記録されています。スポーツ面では、同大会の男子マラソンが8月30日に行われました。

この月の確認されている録音:0曲

1904年8月の録音に関する情報のまとめ

1904年8月の録音・レコード流通に関しては、『エジソン・フォノグラフ・マンスリー(Edison Phonograph Monthly)』1904年8月号(第2巻第6号)に、販売網の契約更新、包装(レコード用カートン)の刷新、カタログ情報の拡充がまとまって掲載されています。価格政策と需要増を背景に、商品としての識別性と取引実務を標準化していく動きが、同号の記事群から確認できます。

新カートンと新しい表示方式

1904年8月のレコード出荷分から、新型のレコード用カートンと端面表示(marking)の新方式が案内されています。寸法、両端のカウンターシンク構造による固定、蓋・側面ラベル、蓋上の小円形ラベルへの番号表示など、流通現場での識別と保管のしやすさを狙った仕様が説明されています。

作曲者名の追加

同号では、次期の国内向けレコード・カタログ(Domestic Record Catalogue)で、曲名に作曲者名を付す方針が示されています。作曲者名は判明分から追記し、欠落分は今後補っていくとされています。

小売店契約の更新と署名の促進

同号には、新しい小売店契約書(Retail Dealers Agreement)の配布、署名を速やかに行うべき旨、取り扱いの事務手順(新規・条件変更時の扱い等)が掲載されています。販売網の運用を統一するための実務更新として位置づけられます。